こんにちは、hiroです。
今回は、綾辻行人さんの小説「殺人鬼ー逆襲編ー」を読んだ感想を書きます。
この小説は、「殺人鬼ー覚醒編ー」の続編であり、おなじみの双葉山の殺人鬼が登場します。
とにかくグロいのですが、トリックがたくさん散りばめられているので、それを回収しながら読むとおもしろいと思います。
ちなみに僕は、グロさに負けてトリック回収どころではありませんでした。
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あらすじ
双葉山の惨劇から3年、あの怪人が山から下りてきた。
道中で遭遇する人たちが無残に散る中、怪人は、とある病院にたどり着く。
そこで繰り広げられる壮絶な殺戮。
しかし、そんな怪人に立ち向かおうとするひとりの少年がいた。
その名は「真実哉(まみや)」。
不思議な力を持った少年は、恐るべき怪人にひとりで立ち向かっていく。
感想
やっぱりグロい。
予想通りでした。
というか前作よりもパワーアップしていないかとも感じられる。
そんな鳥肌の立ちっぱなしの物語の主人公は、なんと少年である真実哉。
人の意識に入り込むことができる特殊能力を持っている真実哉。
父親が怪人に襲われると能力で察知し、病院へ向かう。
しかしすでに病院内は、いたるところで血の海になっていた。
普通ここまできたら、少年だったら足がすくんで動けなくなると思います。
けれど真実哉は怪人の魔の手が、今度は姉に及んでいると察知し、すくむ足を動かして、姉の元へと向かっていきます。
そして、少年と怪人の対峙。
怪人は今まで多くの大人を虫のように扱ってきました。
おそらくは真実哉も・・・。
そんな考えたくもない期待がわきつつ、怪人と真実哉の決闘が始まります。
予想に反し、真実哉が奮闘しているところが、安堵を覚えました。
勇敢に怪人に立ち向かう少年の勇気と心情は、大人の僕でも学ぶべきことがたくさんあります。
ラストが・・・
ついに少年に怪人の魔の手が及ぼうとしたとき・・・。
これ以降の話で散りばめられたトリックが回収され、真相が明らかになっていきます。
少年が助かったかどうかは別にして、まさかあの人がそうなるなんて・・・。
という結末です。
気になる怪人の素性
またしても、怪人は謎のベールに包まれます。
いくら重傷を負っても死なないのはなぜなのか。
結局、謎のままで終わりました。
素性が知りたいという欲求はありましたが、ベールに包まれているからこそ、怪人の恐怖が僕にまとわりついているんだと思います。
トリックを楽しむためには
散りばめられたトリックを回収していくには、グロい描写に立ち向かう必要があります。
ちなみに僕は無理でした。
何度も読みかえすとなると、何度もグロい場面に出くわすことになるので・・・。
もう読みません。
というか読めません(笑)
その意味では、僕はこの小説に負かされた気がします。
それはそれで、悔しいですね。
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