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独身男のむなしい誕生日。ケーキを買う勇気がなかった俺は…。

ついに来た。

誕生日が。

どうでもいい。

一人暮らしで独身。

おまけにインドア派。

彼女もいない。

いや、いた。

過去形だ。

 

昔は、彼女に誕生日プレゼントをもらってた。

何をもらったか。

全く覚えていない。

 

誕生日を迎えた僕の部屋。

いつもより、重苦しい空気がただよっている。

この部屋にいるだけで、窒息しそうだ。

 

年は取りたくないもんだ。

しょんべんのキレが年々悪くなっている。

まだ、アラサーなのに…。

 

さびしさを、まぎらわしたい。

そのためには、食うしかない。

 

一人暮らし独身男の誕生日ごはん

 

ブリの刺身を買った。

一応、大好物だ。

一応、だ。

「本当は、好きなのかどうかわからない」

…。

元カノにも、そう言われた。

オレはこのブリの刺身と同じか。

…イヤなことを思い出してしまった。

 

 

気を取り直そう。

このブリで、ごはん3合たいらげた。

たった6枚のブリで、だ。

ちまちまかじりながら、ガっと米をかきこむ。

男らしいんだか、女々しいんだか。

 

さすがに3号食べると、腹いっぱいになる。

でも食後のデザートは別腹。

甘いものなら、まだ胃袋に入る。

 

誕生日といえば、ケーキだ。

オレはチョコケーキが好きだ。

でも、ケーキを買うのをためらった。

みじめに感じたからだ。

一人さびしくケーキをつつく。

そんな姿を想像してしまったのだ。

だから、妥協して違うものを買った。

 

 

「ポロショコラ」というケーキだ。

いや、間違えた。

「ケーキ風」のお菓子だ。

あくまで、ケーキにこだわる自分。

近所のスーパーで、ケーキっぽいお菓子を凝視する。

こっちのほうが、よっぽどみじめだ。

 

 

ケーキというのは、箱を開けたときが一番うれしい。

この「ケーキ風」お菓子にも、それがあるかもしれない。

 

 

何の感動もない。

甘ったるい匂いが鼻をいじめてくる。

 

一応、ボリュームはそこそこあるようだ。

では、いただきます。

 

 

何の感動もない。

特に、おいしく感じなかった。

誕生日マジックがかかっているかと思ったが…。

気のせいだった。

 

断面は見事だ。

中身がギッシリ詰まっている。

 

 

並べてみると、美しい。

食パンみたいだ。

 

 

すべて平らげた。

お腹は、満たされた。

でも、心は満たされなかった…。

とでもいうと思ったか。

 

問題ない。

「ケーキ風」お菓子を買ったとき。

心を、スーパーに置いてきた。

 

…。

 

こうして、独身男の誕生日は幕を閉じた。

ブリの刺身。

「ケーキ風」のお菓子。

もう二度と食べることはないだろう。

誕生日の思い出の食べ物なんて、さびしいだけだ。

 

あれ…。

心はスーパーに置いてきたんじゃなかったっけ。

 

まぁ、いいか。

 

来年の誕生日を迎えるのが、怖い。

今よりしょんべんのキレが悪くなっているかもしれない。

 

もう、誕生日なんてコリゴリだ。

 

おわり。

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