こんにちは、hiroです。
今回は、平野啓一郎さんの小説「透明な迷宮」の感想を書きます。
平野啓一郎さんは、「日蝕」という小説で芥川賞を受賞している、現代作家です。
スポンサーリンク
あらすじ
「透明な迷宮」ほか、5編が収録された短編集。
「透明な迷宮」は、とある男女が突然、見物人たちの前で、愛し合わなければならないという境遇に陥ります。
その後、この二人は、本当の愛をつかもうとするが・・・という話。
感想
透明な迷宮は、ラストがおもしろかったです。
男女の愛を求めた話だったのが、最後の最後で若干スリリングなホラー感を感じました。
けしてホラー小説ではないですが、怖いと感じる人がいるのではないでしょうか。
それ以外の短編は、正直おもしろくなかったかなぁ。
僕の読解力が足りないからかもしれませんが、物語の核がいまいちつかめませんでした。
平野啓一郎さんのおすすめ本
僕が平野啓一郎さんの本で感銘を受けたのは、「私とは何か」というエッセイです。
この本は、私という存在を、個人ではなく、「分人」という概念で見ていくという話です。
非常に画期的だと感じましたし、「分人」という考えを持ったら、生きるのがだいぶ楽になる気がしました。
周囲とうまくやれていない人や、コミュニケーションが苦手な人にはおすすめの本です。
僕も人と関わるのが苦手で苦労しています。
でも分人であると考えたら、すっと心の荷が下りた気がしました。
人と関わらないで生きていくことは、現状不可能なので、この本を何度も読み返していきたいと思っています。
スポンサーリンク