こんにちは、hiroです。
今回は、誉田哲也さんの小説「ボーダレス」を読んだ感想を書きます。
人と人とをつなげる「ご縁」って不思議だなぁと感じました。
スポンサーリンク
誉田哲也「ボーダレス」のあらすじ
危険な男から森に逃げ込む姉妹。
教室の片隅で小説を書く高校生。
喫茶店で働く女性。
謎の美女。
さまざまな人物が織りなす物語が一つにつながったとき。
そこには、最悪の事態が待ち受けていた…。
つながりのない登場人物たち
この物語は、様々な登場人物の視点から描かれています。
危険な男から追われ、森に逃げ込む姉妹の視点からは、緊迫感がありました。
一方、小説を書く高校生や喫茶店で働く家族の視点は、ほのぼのとしていました。
そして、謎の美女と病弱で家に閉じこもりきりの女の子の禁断の恋は、ハラハラさせられました。
全くつながりもなく、共通点もない人物たちが、最後の最後で一つの場所に集まります。
まるで点と点が結ばれるような感じです。
ご縁って不思議だなぁ
「たまたま男に出くわしただけ」
「たまたま車でそこを通っただけ」
「たまたまそこで働いていただけ」
それだけで、人と人は交わり合っていく…。
不思議です。
点と点が結ばれて一つの線となるように、人と人とがつながって一つの物語が作られていくのは、とても興味深いですね。
世の中、ご縁だらけ
今、自分に関わりのある人たちも、すべて「ご縁」と言えるのではないだろうか。
学生時代の友達。
職場の同僚。
恋人。
今まで出会ってきた人、今付き合いのある人すべて、ご縁があって出会ったのだと思います。
逆も考えられます。
よく、婚約解消になったり、彼女にフラれたら、「今回は、ご縁がなかったんだよ」と言われます。
ということは、出会っても離れてしまえば、それはご縁ではなかったということなのだろうか。
ということは、出会うだけではご縁は成立しない…のだろうか。
…。
ご縁って奥が深いですね。
哲学的で小難しい感じもします。
ですが、できればこれから出会う人との縁が、「良縁でありますように」と願いたいですね。
以上、小説「ボーダレス」で、ご縁の不思議に触れたというお話でした。
詳しい物語の内容は、ぜひ小説を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
スポンサーリンク