こんにちは、hiroです。
今回は、上橋菜穂子さんの小説、「闇の守り人」を読んだ感想です。
見どころはなんといっても、バルサと闇の守り人の「槍舞い」。
神聖さを感じるふたりのヤリトリに胸打たれました。
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「闇の守り人」のあらすじ
短槍使いの女用心棒「バルサ」は、25年ぶりに生まれ故郷である「カンバル」に帰ってきた。
その道中、「闇の守り人」に襲われている子供と遭遇した。
バルサは子供を守るために、闇の守り人と槍を交えたが、そこで奇妙な感覚を抱くことになる。
はたして、闇の守り人とは一体何者なのか?
バルサの涙
この小説を読んで一番衝撃的だったのが、バルサが大泣きしたことです。
男の僕から見ても憧れるような強さと気高さを持っているバルサが、手で顔をおおい、だれはばかることなく大声で泣いたということは、それほどの感情の揺さぶりがあったんだと思います。
闇の守り人の正体とルイシャ贈りの儀式
「闇の守り人」とは一体何者なのか、「ルイシャ贈りの儀式」とは何なのか。
これらがわかると物語の本筋が理解できると思います。
「山の王がルイシャという宝石をカンバル人に贈る」というシンプルな儀式の中に込められた深い理由を知ると、この物語がいかに壮大なスケールで描かれているかがよくわかります。
深く楽しめる作品
「読めば読むほど味わえる」小説だと感じました。
物語が進むにつれて味が濃くなっていき、核心にたどり着いたときにその味がどんな味なのかが明確にわかるような感覚でした。
「守り人」シリーズはまだまだあるので、引き続き楽しみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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