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なんで野郎と膝をこすり合わせにゃならんのじゃーーー!!!!

こんにちは、hiroです。

世間はクリスマスムード。

そんなときに僕は実家に帰省した。

今回の帰省理由は、数年実家に帰ってないため、親から帰省の催促があったからだ。

 

脅し

「もし帰省しなかったら、こっちからあんたのアパートに出向いてやる」と言われた。

僕はそれだけは回避したかった。

理由はふたつ。

 

ひとつは、自分の部屋に人を入れたくないから。

けしてやましい物があるわけではない。

自分の領域を侵されたくなかったからだ。

 

もうひとつは、僕の病気がバレるのを防ぎたかったから。

僕はうつ病を経験し、現在、双極性障害の治療中である。

仕事にも行けず、傷病手当で生活していることを親が知ったら、悲しむどころか、過剰に心配される。

 

できれば、これからも親には病気のことで迷惑をかけたくない。

だから家に来て欲しくなかった。

こうして僕は、重い足取りで実家に帰省した。

当日の朝に起こった悲劇

朝起きて、憂鬱な気分に襲われた。

「早く今日という日が終わって欲しい」と願った。

心が沈んで、胸がキューッと締められた。

それだけならよかった。

 

なんと朝、トイレに8回通った。

すべて出た。

とことん出た。

そう、僕は、過敏性腸症候群だった。

昔から、何か緊張することがあると、お腹が痛くなり、トイレに何度も通うことが多かった。

 

【健康】過敏性腸症候群になりやすい人とは?原因と症状を知る。

 

案の定、今回もそれが起こった。

堂々とした気分であれば、1,2回で済んだはず。

それが、8回という驚異的な数字。

しかも成績がオールAのごとく、すべて完璧に出た。

もちろん、下痢気味であったけども。

まるで腸をぞうきんで絞っているような感覚だった。

いざ、出陣

バスと電車に乗り継いで、実家に向かった。

公共交通機関というのは、気を遣う。

特に電車は僕にとっては地獄だった。

 

運良く座れたものの、後から電車に乗ってきた人が僕の隣に座る。

正直、女性だったらラッキーと思う。

殺伐した電車の中の、オアシス的存在。

 

僕の席は二人がけ。

窓際に座っていた僕は、「頼むから女性が座って欲しい」と懇願した。

というか念じていた。

 

けれど、残念なことに、男だった。

しかもガタイのいい野郎。

ドカッと座り、僕の領域を浸食し始める。

 

 

不幸なことに、ガタイがでかいため、僕のヒザと相手のヒザがぶつかるほどだった。

電車に揺られている中、野郎同士がヒザをくっつけ合っているという、シュールな光景。

それでも耐えるしかなかった。

 

自分のパーソナルスペースが完全に消え失せた。

もう・・・自分の心を押し殺すのに必死だった。

もちろん、相手方も同じように考えていたと思う。

なんせ赤の他人のヒザがくっついているのだから。

ふるさとに到着

となりの男性とヒザをこすり合わせるという任務をなんとか乗り切った。

やっとこさ、ふるさとに到着。

けれど、もう自分にとってふるさとではない。

なぜなら、到着したときに、ホッとしなかったからだ。

 

昔は、ふるさとに着くや否や、懐かしい気持ちがわき、心が穏やかになった。

しかし今は、一人暮らしをしている地域のほうが愛着がある。

もはやふるさとは、僕にとってのただの町になっていた。

 

母親に駅まで迎えに来てもらった。

正直、僕はソワソワしっぱなしだった。

いつ、病気のことがバレるかわからない。

ボロを出さないように、必死にハイテンションを演じた。

今となっては、このハイテンションは異常だったと思う。

 

空元気というやつだ。

それでも、気分が落ち込んでいる状態よりもよっぽどマシ。

演じることは慣れている。

究極のとんぼ帰り

実家に戻り、家で父と母と談笑した。

否、談笑するように演じた。

昼ご飯を一緒に食べ、近況を報告する。

もちろんうつ病のことは話していない。

携帯電話を変えたとか、ちゃんと食べているとか、当たり障りのない会話をした。

 

当初は、4時間ほど滞在する予定だった。

しかし、話のネタがつき、眠たくなってきた。

あくびをマシンガンのように連発し、母親に「ちょっと寝たら?」と催促された。

僕は即断した。

「もうそろそろ、帰るわ

実家に着いて、2時間後のことである。

 

当初は4時間、滞在予定だった。

それでも短いと思う。

しかし、2時間でとんぼ帰りとなった。

 

逃げるように駅に向かい、電車に乗った。

もちろん、早く帰りたいという雰囲気は押し殺した。

うまく演じられたかなと思い、電車に乗りながらホッとしたのを覚えている。

電車での試練

行きの電車では、野郎とヒザをこすり合わせるという、命を削る任務を経験した。

帰りはもっと大変だった。

座れずに立っていると、次々に人が各駅から流れ込んでいた。

身動きがとれないくらいだった。

 

気づいたら、何度も息を止めている自分に気づく。

これでは窒息死してしまう。

なんとか浅い呼吸をして乗り切った。

 

時折、満員電車の中、カップルがカラダを寄せ合う姿を見た。

うらやましいと思う一方、何がクリスマスだと憤った。

そんな自分がお恥ずかしい。

 

恋人に捨てられ、早1年。

僕はそっと天を見上げた。

サンタさんに「プレゼントに恋人が欲しい」と懇願した。

しかし、天を見上げると、にんまり笑ったおっさんが写っている中吊り広告しかなかった。

サンタなんて、この世に存在しないと悟った瞬間だった。

我が家へ帰宅

電車とバスを乗り継いで、ようやく自分の住むアパートにたどり着いた。

どれだけホッとしたことか。

1日中、自分を押し殺してきた反動か、やけにハイテンションだった。

ハイテンションを演じていた後遺症かもしれない。

けれど、抑うつ状態になるよりよっぽどマシだ。

 

こうして長い1日が終わった。

今年の一大イベントといって過言ではなかった。

クリスマス、年越し、何それ、日常?と思うくらいの壮大なスケールのイベントだった。

このイベントを乗り切った自分を褒めてあげたいと思う。

次の帰省はいつか?

正直、あまり親に会いたくない。

病気のことで後ろめたいからだ。

バレるかもしれないという恐怖心があり、親の顔も見たくない状況だ。

もちろん、親には感謝している。

ここまで育ててくれたことに、ありがとうの気持ちでいっぱいだ。

 

けど、当分会わない。

そうだな・・・。

次会うのは、4年後にしよう。

オリンピック周期がちょうどいい。

 

親にとっては不満だろうが、僕には、「仕事が忙しい」という魔法の言葉がある。

さらに、「プライベートが充実している」というウソの上塗りも可能だ。

けれど先ほど、クリスマスで浮かれているカップルを見て、頭の血管が切れそうになったのは心の片隅に置いておく。

何はともあれ、無事、実家への帰省という一大イベントが幕を閉じた。

これで安心して、年を越せるだろう。

朝のトイレ大運動会。

野郎同士のヒザのこすり合わせ。

カップルへの嫉妬。

サンタへの絶望。

いろいろあったが、なんとか乗り切った自分を誇りに思おう。

また来たる4年後の実家帰省に向けて、体調を万全にする所存である。

 

電車の中の迷惑なヤカラ図鑑

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