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【ネタバレあり・感想】安生正・作「生存者ゼロ」。まさかのアレが人間を殺していくとは・・・。

こんにちは。hiroです。

今回は、安生正さんの小説「生存者ゼロ」の感想を書きます。

 

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

この小説は、「このミステリーがすごい!大賞」の大賞を受賞した作品です。

壮大なスケールとパニック小説としてのハラハラ感がたまらない、次の展開が気になってしまう小説でした。

 

あらすじ

北海道のとある沖に浮かぶ石油基地で職員全員が殺されていた。

陸上自衛官である「廻田(かいだ)」たちは、政府から被害拡大防止の任務を受ける。

しかし、被害は止まらず、北海道全体を巻き込む惨劇となる。

多くの人間が死んでいく中、何に殺されているのか徐々に明らかとなっていく。

そして北海道は救えるのか。

 

感想

読んでいて、ハラハラドキドキした。

そして人間を殺していたのが、まさかシロアリだったなんて思いもしなかった。

どのようにしてアリが人間を殺したのかが、リアリティがあるものだったので、違和感なく読めた。

 

とにかく物語の臨場感がすごい

アリに襲撃されるときの、人間のパニック。

多くの仲間がやられても悲しむ暇がないほど、シロアリたちは進撃し、被害を拡大させていく。

このスピード感がたまらなかった。

文章を読んでいるというより、その情景がはっきりとイメージできるので、物語の世界に没入できる。

パニック小説としてはかなり面白いと思った。

 

政府の憎たらしさ

「生存者ゼロ」では、総理大臣をはじめ、政府の官僚が事態の収拾に躍起になっているのがおもしろい。

というか腹が立つほど憎たらしい政府の対応や言動には、リアリティがある。

そりゃ下官から反発を受けるわけだと納得した。

 

僕は政府と陸上自衛隊の隊員のやりとりをみていて、なぜか「踊る大捜査線」を思い出した。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」

という有名な台詞を思わせるような物語の展開にやきもきしながらも、どこかリアリティがあるやりとりに苦笑した。

 

物語の結末はどこか哀しさがある

パニック小説として、次々と襲いかかる惨劇の騒々しさと裏腹に、物語の結末は、どこか静かで哀しいものを感じた。

この「動」と「静」のギャップもこの作品の見所だと思う。

 

未知の恐怖の恐ろしさが好き

僕は案外、こういう未知の恐怖が描かれている作品が好きかもしれない。

バイオハザードなどのゾンビ系の物語も大好きである。

その中で本作品は、ゾンビではなく、まさかのシロアリという意外性がおもしろいと思った。

 

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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