【ネタバレ感想】あなたの本(誉田哲也)を読んで。

こんにちは。

「哲カフェ学びの達人」hiroです。

今回は,誉田哲也さんの小説,

「あなたの本」の感想を書きます。

 あなたの本 (中公文庫)

この「あなたの本」は,

7つの短編が収録されています。

そのなかの2編である,

『あなたの本』と『見守ることしかできなくて』が,

その結末に心が大きく揺さぶられました。

(以下,ネタバレが含まれますのでご注意を)

短編『あなたの本』


あらすじ(ネタバレ含む)

ある日,主人公は,父親の書斎で,

「あなたの本」という題名の本を見つける。

それを読んでみると,

なんと自分の誕生から現在までの出来事が,

忠実に書かれていた。

そして,これから起こる未来の記述もあったが,

主人公は未来を知ることに恐怖を感じ,

そっと本を閉じてしまう。

そして時は流れ,

その本が気になって,また開いてみると,

やはり現在まで起きた出来事が忠実に書かれていた。

こうなったら,

もう死ぬまでの出来事を見てやろうか,

と思う主人公であったが,

どうしても読むのをためらってしまう。

そして,主人公の妻が不治の病にかかり,

最終的には息を引き取ってしまう。

これを機に「あなたの本」を,

妻が亡くなったところまで読んでみるが…,

そこに書かれていたのは,驚愕の真実であった。

感想

最後の最後で,

「えっ…そうなるの」という結末が待っており,

ハッピーエンドでもなく,

バッドエンドともいえなく,

読者である僕は悶々とさせられました。

悶々とさせられた結末はぜひ,

小説を読んでいただきたいです。

それとは別に,

僕が印象に残った主人公のセリフがあります。

積極的に動こうが,消極的にしていようが,その後に何らかの結果はついてくる。

その連なりが人生なのだとしたら,変化を嫌ってじっとしていることが最良の方法とは限らない。

「あなたの本」誉田哲也

自分を変えたい,成長させたい僕にとって,

このセリフは行動することの大切さを説いてくれました。

行動してもしなくても,

人生という時間は流れていく。

だったら,より良い人生にするために,

どんどん行動を起こしたほうがいい。

僕はただ流されるだけの人生は,

歩みたくないと思っています。

この小説のセリフのように,

これからたくさん行動を起こしていきたいです。

短編『見守ることができなくて』


あらすじ(ネタバレ含む)と感想

このお話は,

少年の甘酸っぱい恋模様を描いています。

妹に無理やり連れてこられたスケート教室で,

同級生のスケート少女に出会う。

少年はこの女の子に恋してしまい,

四六時中,彼女のことを考えてしまうほど。

そしてあるとき,

彼女とスケートする約束をすることができた。

しかし,少年の家が火事になり,

デートどころではなくなってしまった。

その後,彼女は,ケガに遭いながらも,

全日本ジュニア選手権で優勝する。

その優勝インタビューでの彼女のセリフが,

僕を感動の渦に巻き込みました。

結末の驚きと感動,

この2つの感情を同時に味わいました。

「だまされた」というより,

「やられた」という物語。

おわりに


誉田哲也さんの小説は,

ユーモアたっぷりです。

「あなたの本」には他にも,

この世の果てを目指す男性の物語や,

宇宙人警官のホッコリした物語など,

いろいろな作風を感じることができます。

ぜひ,誉田哲也ワールドを,

あなたも体感してみてください。

あなたの本 (中公文庫)

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