AIイラストにおいて、肌の質感はキャラクターはもちろん、イラスト全体の雰囲気に大きく関わります。
けれど、「こんな肌にしたい」と思っても、なかなかその通りに生成できないこともしばしば。
そこで今回は、
AIがどういう仕組みで肌を作っているかという基本のルールと、肌の質感にはどんな種類があるのか、質感同士を組み合わせると、どんな雰囲気の肌ができ上がるのかを画像付きで徹底解説します。
ぜひ、あなたのキャラクターを輝かせるような肌を見つけてみてくださいね。
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もくじ
アニメスタイルのAIイラストで使える肌の質感
1.光沢、潤いを表現する質感
肌の表面にある水分や油分というような、光の反射の強さを変えたいときに使うプロンプトです。
テカテカした肌

- プロンプト例:shiny skin, glossy skin
- 特徴:光を反射するような、テカリや光沢感のある肌。健康的な印象を与える。
濡れた肌

- プロンプト例: wet skin
- 特徴: 水滴が付着している、または汗をかいているような肌。臨場感やセクシーさを加える。
オイル光沢

- プロンプト例: oily skin, greasy skin
- 特徴: オイルを塗ったような、意図的な光沢感。ファッションや特定の表現に使う。
みずみずしい肌

- プロンプト例(英語推奨):dewy skin, moist skin
- 特徴:しっとりしたような、内側から潤っているかのような、透明感のある肌。清潔感やみずみずしさを強調。
2.繊細さ、きめ細やかさを表現する質感
肌の凹凸や、きめ細やかさ(テクスチャ)をコントロールするプロンプトです。
陶器のような肌

- プロンプト例: porcelain skin, ceramic skin
- 特徴:非常に滑らかで、ほとんど毛穴や凹凸のない、無垢な肌。色白なキャラと相性が良い。
柔らかい肌

- プロンプト例: soft skin, tender skin
- 特徴:触れたくなるような、ふっくらとした柔らかな質感。
3.色味、仕上がりを表現する質感
光沢や凹凸とは別に、肌の表面の雰囲気や色味の仕上がりを調整するプロンプトです。
マットな肌

- プロンプト例: matte skin
- 特徴:光沢がなく、サラッとした質感。大人っぽい雰囲気や落ち着いた表現に。
シルクのような肌

- プロンプト例: silky skin, satin skin
- 特徴:絹のように光を吸い込むような、上品な光沢と滑らかさ。
桃のような肌

- プロンプト例: peach skin
- 特徴:桃の表面のような、わずかな産毛を感じさせるような、ふっくらとした柔らかさ。
透明感のある肌

- プロンプト例:transparent skin
- 特徴:くすみがない明るい肌色。アジア系のキャラクターと相性が良い。
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光沢と質感の関係性:照明を操るテクニック

光沢と質感の根本的な違いを理解しよう
多くの人が「光沢(ツヤ)」と「質感(テクスチャ)」を混同していますが、AIは明確に区別して処理しています。この2つは全く違うものだと理解しましょう。
質感 (Texture) の役割
質感は、肌の表面になるデコボコ具合のこと。
- 凹凸が少ないほど「陶器肌」のようにツルツルになる
- 凹凸が多いほど「桃肌」のようにフワッとしたディテールが生まれる
- 代表的なプロンプト:porcelain skin, fine skin texture
光沢 (Gloss) の役割
光沢は、光が肌に当たってどのように反射するのかを表したもの。
- 表面の凹凸が少ないと、光は鏡みたいに強く跳ね返る(強いツヤ)。
- 表面がデコボコだと、光がいろいろな方向へ散らばって、艶が抑えられる。
- 代表的なプロンプト:dewy skin, matte skin
結論
「陶器のような肌」は凹凸を減らして表面を滑らかにするプロンプト。つまり、光が当たるとツヤが出やすくなる。
「マットな肌」は、反射の強度そのものを下げるプロンプトになる。つまり、光に当たってもツヤが出にくくなる。
質感を引き立てるライティングプロンプトのコツ
肌のハイライトや影は、光のプロンプトで直接表現するのが効率的で確実です。
① 上品で立体的なツヤが欲しい場合
- 推奨プロンプト:soft rim lighting, dynamic lighting
- 質感への影響: 肌の輪郭を強調し、肌の凹凸を際立たせることで、立体感のあるツヤを生み出す。
② 化粧品広告のような強い光沢が欲しい場合
- 推奨プロンプト: studio lighting, high key lighting
- 質感への影響: 肌を明るく均一に照らし、クリアさとみずみずしさを最大限に強調する。
③ 光沢を完全に抑えたい場合
- 推奨プロンプト:ambient occlusion, soft lighting on skin
- 質感への影響: 光のコントラストを減らし、影の情報を増やすことで、意図的にテカリや強いハイライトを打ち消す。
重みづけによる質感の強調をマスターしよう

AIはプロンプトの記述順だけじゃなく、括弧や数値によるウェイト(重み)で、どの指示を優先すべきかを判断しています。
重みづけによる協調テクニック
丸括弧強調((プロンプト))
- 例:((matte skin))
- 注意点:括弧を重ねると重要度が高まるが、カッコを増やし過ぎると画像が破綻しやすいので気をつけましょう。
数値によるウエイト強調(プロンプト:数値)
- 例:matte skin:1.3
- 注意点:数値が1.5を超えると、AIが他の指示を無視し始める可能性があるので、あまり数値を高めないように気をつけましょう。
質感に「年齢」や「透明感」を付け加えてみよう

年齢表現
若々しさ(youthful skin )、赤ちゃんのような柔らかさ(baby soft skin)など。
健康状態と色味
健康的なツヤ(healthy skin)、血色の良さ(rosy cheeks )、光を通すような透明感(translucent skin )など。
肌の見た目の情報
日焼けの跡( tan lines )、そばかす(freckles )など。
「きめ細やかで肌触りが良い感じの肌」にするには

1.きめ細やかで柔らかな肌を表現するプロンプト
「きめ細やか」の表現
- fine skin texture(きめ細かい肌の質感)
- smooth skin(滑らかな肌)
- clear skin(透明感のある肌)
- porcelain skin(陶器のような肌)
- delicate skin(繊細な肌)
肌触りが良い感じの表現
- soft skin(柔らかい肌)
- tender skin(しなやかな肌、優しい肌)
- supple skin(しっとりとした、しなやかな肌)
- velvet skin(ベルベットのような肌、柔らかく上品な質感)
- peachy skin(桃のような肌、わずかに産毛感のある柔らかい肌)
マット感を出す表現
- matte skin(マットな肌、光沢のない落ち着いた質感)
- soft lighting on skin((肌への柔らかな照明)
これらのプロンプトを組み合わせてみてください。
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肌の表現は複数のプロンプトを組み合わせて使おう
肌の質感を表現するために、複数の単語をプロンプトに取り入れるのは有効なテクニックです。
これは「プロンプトの重ね合わせ(ブレンディング)」と呼ばれる手法で、AIがそれぞれのキーワードの最も望ましい要素を抽出して、より詳細なイメージを作り出す手助けになります。
肌の質感の組み合わせ例
1.もちふわ肌

ふっくらとして、触り心地の良い、極めて柔らかな質感。健康的な温かみもある。
- 【日本語プロンプト】:
柔らかい肌、きめ細かい肌、桃のような肌、繊細な肌 - 【英語プロンプト】:
soft skin, fine skin texture, peachy skin, delicate skin
2.つるん!陶器肌(人形肌)

欠点が全くない、均一で無垢な滑らかさ。人形のような、クールで上品な美しさ。
- 【日本語プロンプト】:
陶器のような肌、完璧な肌、滑らかな肌、クリアな肌
- 【英語プロンプト】:
porcelain skin, flawless skin, smooth skin, clear skin
3.キラリ!シルク肌(真珠ツヤ肌)

ギラつきがなく、真珠のような微細で上品なツヤを持つ、しなやかで高級感のある肌。
- 【日本語プロンプト】:
シルクのような肌、上品な光沢のある肌 - 【英語プロンプト】:
silky skin, delicate glossy skin, satin skin
4.みずみずしい肌(うるおい、ツヤがあり、水滴肌)

水分量を豊富に含んだような、健康的で潤いのある質感。化粧品広告のようなみずみずしさ。
- 【日本語プロンプト】:
みずみずしい肌、透明感のある肌、しなやかな肌
- 【英語プロンプト】:
dewy skin, moist skin, translucent skin, supple skin
5.さらさらマット肌(すりガラス肌)

テカリを完全に抑え、光を優しく吸収する。上品でサラッとした落ち着いた質感。
- 【日本語プロンプト】:
マットな肌、ベルベットのような肌、キメが整った肌
- 【英語プロンプト】:
matte skin, velvety skin, refined skin texture
複数のプロンプトを取り入れるメリット
1.肌の質感を重ねてパーフェクトな肌にできる
- 単に「滑らかな肌」と指定するよりも、「滑らかな肌、陶器のような肌、繊細な肌」と重ねることで、AIは「極限まで滑らかで、かつ繊細で完璧な質感を求める」と解釈しやすくなります。
- 例えば、「陶器のような肌(マット)」に「シルクのような肌(微細な光沢)」を組み合わせると、「完全にテカテカではないが、品のある微細なツヤを持つ滑らかな肌」といった、中間的で複雑な質感を表現しやすくなります。
2.生成ガチャの失敗が減る
- 特定のプロンプトがうまく反映されない場合でも、似た意味合いの言葉を複数入れておくことで、AIがその意図を汲み取る確率が高まります。

肌の表現だけでなく、AIイラスト生成の様々なテクニックを知りたいあなたは下記の記事をご覧ください。
>>関連記事:【完全版】あなたのイメージどおりのAIイラストの作り方を徹底解説!を読む
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「シルク・陶器・マット」のような肌の質感は全然違う!
きめ細やかで滑らかな肌を表現する「シルク・陶器・マット」は似ているようで違いがあります。
AIは3つの肌の質感の違いをどのようにとらえるのか
シルクのような肌

AIが連想しやすいもの:
高級感、しなやかさ、微細な光の反射
実際に目で見たときの特徴:
上品で微細な光沢と流れのある滑らかさ。布のたるみのような、しなやかな質感を強調させる。
陶器のような肌

AIが連想しやすいもの:
無機質、均一性、完璧さ
実際に目で見たときの特徴:
完璧なまでの滑らかさと均一な色。光沢は抑えられ、無垢なマット感が強調される。
マットな肌

AIが連想しやすいもの:
化粧品、パウダー、光の反射がない状態
実際に目で見たときの特徴:
光沢やテカリが最も少なく、光を吸収するような質感。質感そのものよりも、表面の仕上がりを強調する。
プロンプトによる画像の変化の例
光の反射(光沢)の有無と質:
- 【シルク】:光沢はあるが、ギラギラせず、上品で深みのあるツヤが出る。
- 【マット】:光沢が最も抑えられ、肌のハイライトが地味になる。
- 【陶器】:光沢は少ないが、表面がツルッとした質感に見える。
色の均一性:
- 【陶器】:肌の色むら(赤身や影の色)が最も少なく、均一で冷たい印象になりやすい。
ディテールの表現:
- 【陶器】:毛穴などのディテールが極限まで消去され、滑らかさが強調される。
- 【シルク】:高解像度で見ると、わずかなきめ細やかさや繊維のような質感が表現される。
AIイラストの肌プロンプトでよくある失敗と解決方法
テカりが強すぎたり、逆に弱すぎたりなど、プロンプトを上手に使うのはなかなか難しいですよね。
こっこでは、肌のプロンプトにおける失敗を未然に防ぐ方法と、再現性を高める方法をご紹介します。
意図しない肌が生まれないためにネガティブプロンプトを使おう
ポジティブプロンプトだけでなく、これは使わないでねというネガティブプロンプトを設定することが重要です。
- 品質系(必須):low quality, worst quality, low resolution, blurry, jpeg artifacts
- 肌のミスを防ぐ:oily skin, rough skin, dirty skin, grainy, pimple, acne, uneven skin tone
よくある失敗と解決策
Q1.肌が油へのようにベタつく、テカリがひどい
A.原因は、ネガティブプロンプトが不十分な場合が多い。oil painting、traditional artといった画風プロンプトがあったら消しましょう。
テカりを抑えるためには、ネガティブプロンプトにoilyとgreasyを追加して反射を徹底的に抑えること。
Q2.陶器肌にしたいのに、予想以上にテカりすぎる
A「照明が強すぎる」可能性があります。studio lightingなどの強い光沢プロンプトが入っていたら削除しましょう。
Q3.肌にノイズやざらつきが入ってしまい、仕上がりが荒い
A.ノイズやざらつきは、ネガティブプロンプトにgrainyとnoiseを追加することで打ち消すことができる。
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