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【ネタバレ感想】宮部みゆき・原作「レベル7」は、おもしろすぎて分厚い本だということを忘れてしまう。

こんにちは、hiroです。

今回は、宮部みゆきさんの小説「レベル7」の感想を書きます。

 

レベル7(セブン) (新潮文庫)

 

この作品は、600ページ以上ある長編ミステリーとなっています。

普通これだけ分厚いと読む気が引けます。

しかし、いざ読み始めると、内容がおもしろすぎて、あっという間に読み終えてしまいました。

 

「レベル7」のあらすじ

とあるアパートで目覚めた男女。

この2人は、記憶を失っていた。

自分は誰なのかを調べる一方で、レベル7という謎の言葉を残した女子高生が失踪していた。

 

レベル7とはなんなのか。

男女はなぜ記憶を失っているのか。

謎が明らかになるにつれ、凶悪な殺人事件の全容が明らかになっていく。

 

ネタバレと感想

まず、ページ数が多いので、とても分厚い小説です。

手に持つとその重みがずっしりと伝わってきます。

正直、体力があるときしか読めないなと思ったので、長いこと、積ん読状態の小説でした。

 

しかし、意を決して読み始めてみると、物語がまぁおもしろい。

600ページが何のその。

気づけば読み終わっていたという感じでした。

それほど次の展開にワクワクさせる小説でした。

 

少女「ゆかり」というスパイス

この小説は、凶悪な殺人事件が絡んでいます。

内容的には、すごく重く、考えさせられる物語です。

そんな中、登場人物のひとりである少女「ゆかり」の存在が、物語を引き立てるスパイスになっているのではないかと感じました。

 

ゆかりは、行方不明の女子高生を探すことになったカウンセラーの娘。

好奇心旺盛で、事件や現場に、同行したいと直訴するくらいです。

勇敢で頭の切れる少女が、事件現場に加わるとどうなるのかも見物。

ぜひ、そのスパイスをあなたにも感じていただければと思います。

 

レベル7の謎

この物語のキーワードである「レベル7」。

この言葉の意味が明らかになるにつれ、人の残酷な一面が明らかとなっていきます。

結果的に、レベル7というのはよくないものなのですが、レベル7を体験してしまうと、あとには戻れないということらしいです。

 

ラストの緊迫

ラストのすべてが明らかになる現場でのやりとりも見物です。

だまし、だまされの人の見にくい部分を見ることもできます。

人が生きる死ぬの緊迫した状況の中で、どのように事件は終息していくのかが見物です。

 

初の宮部みゆき作品

宮部みゆきさんの作品を読んだのは、「レベル7」が初めてです。

読んだ感想としては、文章が快活で読みやすく、物語もリアリティがあっておもしろいなぁと思いました。

 

「レベル7」は、平成2年に刊行された小説です。

20年以上も前の作品を違和感なく楽しめることができるのは、驚きでした。

つまり、宮部みゆき作品は、誰がいつ読んでも楽しめる、色あせない小説だということだと思います。

僕も本作品を皮切りに、たくさんの宮部ワールドに触れていきたいです。

 

レベル7(セブン) (新潮文庫)

 

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