こんにちは、hiroです。
今回は、綾辻行人さんの小説「十角館の殺人」の感想を書きます。
この小説は、本格ミステリを代表する一作と言われており、読者も一緒に推理しながら楽しめる作品です。
100万部以上売られていることから、相当人気があるといえるでしょう。
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あらすじ
十角形の形をした館に大学ミステリ研究会の7人が訪れた。
その館の中で、次々と学生たちが殺されていく。
館のある島には、7人以外いないとされる中で起こった連続殺人。
犯行は内部の者なのか。
それとも島には誰かいるのか。
一人、また一人と殺されて、ついにはラスト3人まで減ってしまう。
果たして犯人は誰なのか。
「あの1行」が読者に衝撃を与える本格ミステリ。
感想
「十角館の殺人」を読んだ人ならわかると思いますが、「あの1行」が本作の衝撃とされています。
しかし僕が、その1行を最初、普通に読み過ごしてしまいました。
その後も読み進めていくうちに、どこか違和感を感じ、問題の1行を読み返してみました。
そうすると、「あぁ、そういうことか!」と遅ればせながら僕自身の中にも衝撃が走りました。
危うく、その1行の意味を理解せぬまま読み終えるところでした。
非常に読みやすい
本格ミステリということで、小難しいことが書いてあるのかなと不安になりました。
しかしふたを開けてみると、すごく読みやすかったです。
この作品だけでなく、綾辻行人さんの作品はどれも読みやすく、中高生が読んでもわかりやすくなっているのではないかと思います。
会話文も多く、文字数も他の本と比べて少ない方だと思うので、読書初心者や文字が苦手という方にも是非おすすめです。
一緒に謎解きができる
この作品のすごいところは、読者があれこれと犯人を推理できるところだと思います。
僕も一緒に推理し、物語の世界に引き込まれていきました。
犯人を当てることはできませんでしたが、推理しながら読めるのは、非常に楽しいです。
ミステリー本は、どこか難解で、読者が推理することなく、どんどん物語が進んでしまうことが多いと思います。
しかし、「十角館の殺人」は、自分が探偵になったような臨場感を持つことができます。
トリックもおもしろい
犯行のトリックも現実的でおもしろいなと思いました。
密室で会ったり、突然苦しみ始めたりなどの定番の犯行ですが、わかりやすく読者の納得のいくトリックになっていると思います。
とにかくわかりやすい
綾辻作品は、どれもわかりやすく、読みやすいのが特長だと思います。
ただ、若干刺激的な表現があるので、読む者を選ぶと思いますが、中学生でも読めるくらい、わかりやすいと思います。
文章をわかりやすく書くのは、案外難しい
どうしても小難しい表現になってしまうこともありますが、綾辻作品は、僕が読んだ中では、非常に読みやすい本だと思いました。
今回読んだ「十角館の殺人」だけでなく、他にも「館」シリーズとして何冊か出版されているので、機会があれば読んでみたいと思います。
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