こんにちは、hiroです。
今回は、奥田英朗さんの小説「ララピポ」を読んだ感想を書きます。
この小説は、成宮寛貴さん主演で2009年に映画化もされています。
格差社会を生きる人たちを描いており、思わずあきれて笑ってしまうような群像劇が描かれています。
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ララピポのあらすじ
明日の人生に一抹の不安を抱えながら生きる人々が、今を精一杯生きるお話。
フリーライターや郵便局員、小説家など、様々な仕事で汗を流す人たちの数奇な人生模様が描かれている。
感想
下流社会に生きる人々の話が、ユーモアに描かれているのだけれど、もし自分がその当事者だったら、生きていける気がしないと思いました。
僕は現に病気をして、貯金が減って、今を生きるのに必死です。
そんな必死な僕よりも、小説に出てくる人たちは、必死に生きていることに勇気づけられました。
自分だけつらいのではなく、周りも辛い人たちがたくさんいることに気づかされて、明日をがんばろうという気にさせてくれます。
小説の内容は、まさに「下流社会」といわんばかりのお話が多いのですが、その中でも今を生きている姿は、僕にとって学ぶことが多いと思いました。
下の話が多いですが、どこか現実味があります。
ララピポの意味
ララピポの意味は、「a lot of people」を略した言葉のこと。
本の挿絵にあるとおり、たくさんの人々が、自分の人生を自分のリズムで、まだ見ぬ明日に向かって流れていくような感じ。
きっと僕もそのひとりなんだろうと思います。
自分の人生に悲観しないで、前向きにとは行かないまでも、嫌でも訪れる明日に向かう姿勢を示してくれます。
けれどできれば、小説に出てくる人たちのような人生は、歩みたくないなぁと思う次第。
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