こんにちは。hiroです。
誉田哲也さんの小説「増山超能力師事務所」を読みました。
この作品は,ドラマ化,映画化されるほどの人気作です。
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あらすじと感想とネタバレ
超能力を扱って、クライアントの依頼を解決していくという物語。
超能力というと、非科学的に思われますが、この小説はどこかリアリティがあります。
そのワケは、登場人物一人一人の心理的な描写にあると思います。
誉田哲也さんは、人の苦悩や感情を描くのが上手な作家さん。
本作品も、超能力という非科学的な手段を用いながらも、人の感情、心と対峙していく登場人物たちに共感しました。
登場人物の中で、ひときわ存在感があったのは、「明美(あけみ)」という人物。
明美は「真性半陰陽」という男性器と女性器を両方併せ持って生まれてきました。
そこからの彼女の葛藤と成長は見物です。
苦しい過去を経験しているからこそ、今を苦しんでいる人を救える事もあると思います。
ぜひ、続編で、明美の活躍を見てみたいものです。
事務所の所長である増山も、ミステリアスで大人の色気を醸し出す人物です。
自分一人で抱え込むクセがありますが、所員を信頼し、所員から信頼されている姿を見ると、男としてあこがれを感じます。
所長をはじめ、所員や依頼人のすべての登場人物が、超能力の存在する社会で、どう生きていくか。
今後が楽しみです。
やはり誉田哲也さんの小説はおもしろい。
本作品も、普通に楽しめて読めました。
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