「ベンチプレスでグローブを着ける意味あるの?」
そう思っているなら、ちょっと聞いてほしい。
手のひらの皮がめくれる、バーが汗でヌルッと滑る、手首がピキッと痛む。僕も全部通ってきた道だ。
1年2カ月で75kgから120kgまで伸ばした今だから言える、実感ベースの話をしていこう。
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ベンチプレスでグローブを付ける意味ってなに?

結論から話すと、ベンチプレスでグローブを付けることには、ちゃんと意味がある。
マメや皮むけを防いでくれるし、汗でバーが滑るのも抑えてくれる。
手首が反りすぎるのもブロックしてくれるし、「これから重量に挑む」というスイッチにもなる。
一方で、握力そのものを強くしてくれる道具ではない。
そこを勘違いしたまま選ぶと、あとで「思っていたのと違う」となりやすい。
僕自身、グローブを着けるようになってから、握りに余計な力が入らなくなり、プレートの重みを大胸筋でしっかり受け止められるようになった。
効果を実感できるかどうかは、正しい種類と使い方を知っているかどうかで大きく変わる。
ここから先で、その中身を一つずつ説明していく。
ベンチプレスでグローブを使うと何が変わるのか|体感できる4つの効果
グローブを着けた瞬間に何が変わるのか。
実際にバーを握る場面をイメージしながら見ていこう。
- マメ・タコができにくくなる
- バーが滑りにくくなる
- 手首が反りすぎるのを抑えてくれる
- 気持ちがスイッチする
効果①:マメ・タコ防止、手のひらの皮がめくれにくくなる
パッドが摩擦を吸収してくれるので、ラックから外す瞬間、胸に下ろす瞬間、押し上げる瞬間、どの局面でも皮膚への負担がやわらぐ。
フェイクレザーなら7mmくらいの厚みが標準で、これが本革並みのクッション感の目安になる。
効果②:汗でバーがヌルッと滑る、あの嫌な瞬間が減る
グローブの素材がその汗を吸ってくれるので、押し上げている最中にバーが手のひらの中でズルッと動く、あの冷やっとする感覚が起きにくくなる。
効果③:手首が反りすぎるのを止めてくれる
手のひら側のパッドに厚みがあると、手首が過剰に反り返る動きを物理的に止めてくれる。
これだけでも、手首への負担はだいぶ違ってくる。
効果④:気持ちのスイッチが入る
グローブを着ける、という一連の動作そのものが「これから重量に挑む」という合図になり、集中力を引き上げてくれる。
毎回同じ手順を踏むことで、体と頭が自然とベンチプレスモードに入っていく。
筆者の体験談
筆者自身、ベンチプレスのMAX重量を1年2カ月で75kgから120kgまで伸ばした過程で、グローブの本当の役割は「握力を無駄遣いさせないこと」だと肌で感じてきた。
素手で握ると、バーを安定させようとして握力に力が入りすぎる。
すると意識が指先や前腕といった体の末端にどんどん引っ張られていく。
末端に意識が向くと、肝心の大胸筋への意識が薄れて、動作が「腕で押し上げる」形に変わってしまう。
こうなると、いくら胸を鍛えたくても効かせにくい。
グローブを着けてからは握りに余計な力が入らなくなり、プレートの重みをちゃんと大胸筋で受け止められるようになった。
試しに再度グローブを外して素手でやってみると、握力を無意識に使いすぎていることがよくわかる。
「グローブは意味ない」という話、本当のところどうなのか

「グローブを巻くと握力が育たなくなる」「重量が伸びなくなる」という声を聞いたことがある人も多いはずだ。
これは半分正しくて、半分は思い込みだ。
厚みが0.6mm未満の薄手なら、実際の影響はほとんど気にしなくていい。
グローブを付けるとバーを握る太さが変わる?
素手ならΦ28mmのバーが、グローブを挟むとΦ30〜32mmとして手に伝わる。
その分だけ握りが浅くなり、前腕が先にバテやすくなる。
「意味ない」説の正体はここにある。
ただし、これは分厚い革手袋や軍手の話。薄手のトレーニンググローブとは事情が違う。
軍手や100均グローブに手を出すのは危険
軍手や100均のグローブは繊維がほつれやすく、ほつれた糸がバーに引っかかって思わぬ事故につながることがある。
専用グローブはそういうトラブルを想定して作られているので、代用は避けたほうがいい。
指先を出す「ハーフフィンガー」
指の腹だけを外に出すハーフフィンガー構造なら、握りの感覚を残したままマメ対策ができる。
多くのハーフフィンガーグローブは、手のひら側だけを厚く、甲側は薄いメッシュにするという作りになっている。
握りの感覚をなるべく残しながら痛み対策もしたい、という現場の要望に応えるための工夫だ。
ベンチプレスで手のひらが痛くなる3つの理由
痛みには必ず理由がある。ここでは体の中で何が起きているかを分解してみよう。
理由①:摩擦で熱がこもる
1レップごとにバーが皮膚の上でわずかに回転し、その摩擦で表面温度が上がっていく。
熱と摩擦が限界を超えたところで、マメができ始める。
理由②:ずっしりとした圧迫
60kgが手のひら約80cm²に乗ると、1cm²あたり7.5kgほどの圧力がかかる。
これがセット中ずっと続く。
理由③:皮膚がズレる
バーが上下する瞬間、皮膚はわずかにズレを繰り返す。
このズレの積み重ねが、皮膚の深いところにダメージを与えていく。
グローブの3つのアプローチ
| 起きていること | グローブが対処する方法 |
|---|---|
| 摩擦で熱がこもる | 滑り止め加工 |
| 圧迫される | パッドの厚み |
| 皮膚がズレる | ズレを抑える縫製 |
高重量のバーベルを握るとき、その重さのすべてが小さな手首の関節に集中している、ということも忘れないでほしい。
マメができたとき、続けるか、やめるか
- 白っぽく濁っている:続けて大丈夫。終わったら保護テープを貼っておこう。
- 透明な水疱:要注意。潰れると感染のリスクが上がる。
- 出血している:その場でやめる。傷口はすぐ清潔にすること。
そもそも「トレーニング グローブ」とは何か|4種類ある手のひら保護アイテムの違い

ジムに通い始めて、いざベンチプレス用の道具を探すと、似たようなアイテムが何種類も並んでいて戸惑う人が多い。
- トレーニンググローブ:手のひら全体を覆うタイプ
- パワーグリップ:バーそのものを巻き込んで固定するタイプ
- リストラップ:手首だけをぐるぐる巻くタイプ
- リフティングストラップ:フック状で握力の代わりをするタイプ
見た目は似ていても、中身はまったく別物だ。
このうち、手のひら表面をすっぽり覆ってくれるのはグローブだけ。
ここで一つ、勘違いしやすいポイントがある。
バーを物理的にロックしてくれるのはパワーグリップの役目で、グローブは汗を吸って摩擦面を作るのが仕事。
握力そのものを底上げする道具ではないという点は、現場のフィジーカーたちもよく口にする話だ。
だから道具を選ぶときは、こう考えるとシンプルになる。
- とにかく握力の負担を軽くしたいなら → パワーグリップ
- 手首の不安が強いなら → リストラップ
- マメと滑りをまとめて何とかしたいなら → トレーニンググローブ
ベンチプレスしかやらないなら、まずは「リストラップが一体になったグローブ」を選択するのもアリ。
重さで使い分けを決める、ひとつの目安
- 扱う重量が自分の体重の1.5倍を超えてきたら、単体のリストラップに切り替える
- それより軽い重量帯なら、一体型グローブで十分やっていける
素材で選ぶグローブ|本革・合成皮革・メッシュ・ネオプレン・フェイクレザー
素材選びは「何のために使うか」と「いくら出せるか」を念頭に置こう。
本革(牛革・山羊革)
- 滑り止めの効き具合はトップクラス
- 洗濯はできない
- 価格は5,000〜10,000円あたり
- 使い込むほど手に馴染む、上級者向けの道具
合成皮革(PUレザー)
- コスパの良さでは頭一つ抜けている
- 撥水性もある
- 価格は1,000〜3,000円
- 初心者から中級者まで一番選ばれている定番
メッシュ素材
- 風通しが良く蒸れにくい
- ただしマメ対策としてはやや心もとない
- 軽くて、夏場や有酸素運動向き
ネオプレン
- フィット感と手首サポートは優秀
- ただし厚みが出る分、バーの周径も太くなりやすい
フェイクレザー
- スエードのような質感で、滑り止めの効きが強い
- クッション性と使いやすさのバランス型
毎日のようにベンチプレスをするなら、フェイクレザー(厚み7mmくらい)にメッシュの裏地がついたものが、値段と性能のバランスとして一番おすすめできる。
1年使ってみたときの劣化の違い
- 本革:使い込むほど手になじんでいく
- 合成皮革:加水分解が進んで表面が剥がれてくる
- メッシュ:縫い目からほつれてくる
失敗しないサイズと厚みの選び方|3ステップで決める

サイズ選びで失敗する人はとても多い。次の3ステップを踏めばまず外さない。
STEP1 手のサイズを測る
手を軽く開いて、親指を除いた拳の下側をメジャーでぐるっと測る。
| サイズ | 手囲い |
|---|---|
| S | 17〜19cm |
| M | 19〜21cm |
| L | 21〜23cm |
| XL | 23〜25cm |
STEP2 厚みを決める
- マメが心配なら → パッド7mm以上
- 滑りが心配なら → フェイクレザー3mmくらい
- 握りの感覚を残したいなら → ハーフフィンガーの超薄手
STEP3 形を決める
- ハーフフィンガー:指先が出るので握りの感覚が残る。実は市場に出回っている製品のほとんどがこの形
- フルフィンガー:手のひら全体を覆うが、重量挙げの世界ではあまり見かけない
- リストラップ一体型:手首もまとめて守りたい人にとっての最適解
素材は使ううちに伸びていくので、買うときは少しきつめを選んでおくくらいがちょうどいい。
ただし血が止まるほどのきつさはやめておこう。
手のひらの太さだけでなく、指の長さも一緒に測っておくと、フィット感がぐっと上がる。
指の長さが3cmの人と5cmの人とでは、合う形がまったく違ってくる。
トレーニング歴別に見る、値段の相場感

筋トレを始めて間もない人がベンチプレスで常用するなら、2,000〜3,000円台がちょうどいい落としどころ。
経験を積んだ人ほど、本革の一体型モデルがコスパの面でも長い目で見て得になってくる。
初めてグローブを買う人向け(〜2,500円)
合成皮革のハーフフィンガーが中心の価格帯。
まずはここから試してみて、自分の手に合うかどうかを確かめるくらいの気持ちで選んで問題ない。
定番として長く使いたい人へ(2,500〜4,000円)
フェイクレザーや厚手の合成皮革を使ったモデルが増えてくる価格帯。
パッドの厚みや縫製がしっかりしてくるので、週に何度もベンチプレスをする人ならこのあたりが一番コスパに見合う。
本革の耐久性を求める中〜上級者へ(4,000円以上)
本革を使ったモデルや、リストラップが一体になった上位モデルが並ぶ価格帯。
初期費用は高くても長持ちするので、1年、2年という単位で見ればむしろ割安になることも多い。
リストラップが一体になったモデル
手首のサポートとグローブが一つになったタイプで、これ1つあればベンチプレス用の装備が完結する。価格は2,500円台から7,000円台まで幅広い。
楽天市場、Amazon、Yahooショッピング、価格.comあたりを見比べれば、この価格帯に合う製品はいくつも見つかる。
ベンチプレスだけで使うのか、デッドリフトもやるつもりなのかで、必要な厚みは変わってくる。
複数の種目で使い回すつもりなら、最初から7mm厚を選んでおくと後から買い直す手間が省ける。
グローブが逆効果になる⁉気をつけたい3つのこと
便利なグローブも、使い方を間違えると裏目に出る。次の4つは覚えておいてほしい。
①バーが太くなる分、前腕が先にバテる
素手ならΦ28mmのバーが、グローブ越しではΦ30〜32mmになる。
その分握りが浅くなり、前腕が先に疲れやすくなる。
②汗でむしろ滑ることがある
メッシュの裏地が汗を吸いすぎて、グローブの内側で手そのものが動いてしまうことがある。
「グローブを着けているのに滑る」という声は実際によく聞く話だ。
③洗わないと臭くなる
毎回洗わずにいると雑菌が繁殖し、独特のにおいがついてしまう。
「1年使って手のひらが筋トレ仕様になったから」と、あえてグローブを卒業した、という話も珍しくない。
滑り止めが極端に強いモデルや、完全防水を売りにしたモデルには注意が必要だ。
滑り止めが効きすぎて、逆にバーベルから手が離れてしまう事故につながるケースもある。
グローブの寿命を2倍にする正しい着け方とお手入れ方法

着け方とお手入れさえ守れば、合成皮革でも1年以上、本革なら3年以上は問題なく使い続けられる。
着ける順番
- マジックテープを緩めた状態で手を入れる
- 手のひらの位置を整える
- マジックテープを手首の位置に合わせて締める
- 指の腹、特に親指と人差し指の間がフィットしているか確認する
マジックテープを巻く位置は、手首の骨(尺骨茎状突起)から2cmほど上が目安。
指1本分くらいの余裕を残し、血の流れが止まっていないか確認しておこう。
使い終わったあとのケア
- トレーニングのたびに陰干しする(直射日光は素材を早く傷める)
- 合成皮革やメッシュは30度以下のぬるま湯で中性洗剤を使って手洗いする
- 本革はレザー用のコンディショナー(ニートフットオイルなど)で保湿してあげる
- 洗濯機で丸洗いできるのは合成皮革だけで、月1回のやわらか洗いコースが目安
洗濯機にそのまま放り込めるのは、素材の中でも合成皮革(PU)だけ。
本革やメッシュを洗濯機にかけると、逆に傷みを早めてしまう。
筆者が1年以上グローブを使い倒して感じたこと
筆者は約1年2カ月グローブを使い続けたところで、手首を固定するマジックテープの効きが弱くなり、しっかり固定できていないのではという不安を感じるようになった。
手のひら側の滑り止めも同じように効果が薄れてきて、グローブとしての役目を果たしきれていないかもしれないという心配が出てきた。
たった1mmにも満たないパッドの摩耗でも、握った瞬間の感覚は確実に変わってくる。
ちょうどそのタイミングが、次のグローブを買い替えるサインに当てはまっていた。
そろそろ買い替えかな、と思うサイン
- マジックテープの粘着力が弱くなってきた
- 手のひらのパッドが1mm以下まで薄くなった
- 縫い目がほつれてきた
- 洗ってもにおいが取れない
トレーニンググローブのよくある疑問(FAQ)
Q1. 100均のグローブや軍手でも代用できる?
やめておいたほうがいい。繊維がほつれやすく、糸がバーに引っかかって事故につながることがある。
Q2. ハーフフィンガーとフルフィンガー、どっちがいい?
ベンチプレスなら、指の感覚を残せるハーフフィンガーのほうが圧倒的に支持されている。実際、市場に出ている製品のほとんどがこの形だ。
Q3. 100kgを扱うんだけど、グローブだけで十分?
手首も守りたいなら、リストラップを併用したほうが安心できる。
Q4. そもそもなんで手首が痛くなるの?
バーベルの重さがすべて、小さな手首の関節に集中してしまうから。人体の構造上の弱点だと思っておこう。
Q5. 始めたばかりの初心者にも必要?
最初の1年は着けておくことをすすめたい。手のひらが鍛えられてきたら、そこから卒業を考えればいい。
Q6. いくらくらいのものを買えば後悔しない?
2,000〜3,000円の合成皮革モデルが、値段と性能のバランスとして一番失敗しにくい。
Q7. 握力が鍛えられなくなるって本当?
半分本当で半分は思い込み。極厚のパッドを毎回使い続けると握力を鍛える機会は減るが、ハーフフィンガーの薄手タイプなら、そこまで気にしなくていい。
結局どれを選べばいいのか|重さ・目的・種目で決める最終チェック
ここまでの話を、重さ・目的・種目という3つの軸で整理してみよう。
頭の中を一度スッキリさせてから道具を選んでほしい。
扱う重量で選ぶなら
- 60kg未満(初心者):合成皮革、2,000〜3,000円のハーフフィンガー
- 60〜100kg(中級者):フェイクレザー、リストラップ一体型で3,000〜5,000円
- 100kg超(上級者):本革、もしくは単体リストラップと薄手グローブの組み合わせ
何を優先したいかで選ぶなら
- 痛みをとにかく防ぎたい → 7mm厚のパッドモデル
- 滑りをとにかく抑えたい → フェイクレザーかネオプレン
- 手首をとにかく守りたい → リストラップ一体型
やっている種目で選ぶなら
- ベンチプレスだけ → 一体型グローブ1枚で完結
- ベンチプレス+懸垂も強化したい → パワーグリップで握力を補ってあげる
扱う重量が自分の体重の1.5倍を超えてきたら、単体のリストラップは持っておいたほうがいい。
ベンチプレスを伸ばしたいのならこの本を読もう
筆者がたった1年2か月でMAX重量を75㎏から120㎏まで上げられたのは、下記の本のおかげ。
特に、トレーニングメニューの作り方や基礎的なフォームの習得に大いに役立った。
>>ベンチプレス 基礎から実践―ベンチプレスが誰よりも強くなる〈vol.1〉を注文する
>>ベンチプレス フォームと補助種目―ベンチプレスが誰よりも強くなる〈vol.2〉を注文する
断言する。
この本を超えるベンチプレスの本はない。
ぜひ一度読んでみてほしい。
もしあなたがベンチプレスでMAX重量を更新したければ、僕が1年2か月で培ったすべてのノウハウをどうぞご覧ください。
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僕がたった1年でMAX重量を75kgから120kgまで伸ばせた効果抜群のオリジナルトレーニング法を見たいあなたは下記の記事をご覧ください。
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