こんにちは,hiroです。
「アーモンドは太る」と聞いたことがありませんか?
アーモンドには,脂質が多く含まれているためです。
けれどちょっと待った。
本当にアーモンドは,太る原因となり得るのだろうか?
そこで今回は,「アーモンドと肥満の関係」を科学的知見をもとにシェアします。
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ナッツ類は代謝を活発にする?
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アーモンドをはじめ,ピーナッツ,クルミ,ピスタチオなどのナッツ類には,「一価不飽和脂肪酸」という脂肪分が含まれています。
これらを食べることにより,LDLコレステロールを下げることが多くの研究で明らかになっているようです(Zambon Dら,2000,Jenkins DJら,2002)。
そして驚きなのが,ナッツ類を食べても,食べた分だけの体重増加がみられないようです。
その理由は,ナッツ類をよく食べると,安静時代謝が活発になり,消費エネルギーが増加するからだそうです。
アーモンドの恩恵
アーモンドを摂取する人ほど,便の中の脂肪排泄量が増えるようです。
さらに,食物繊維やポリフェノールが含まれているため,アーモンド自体の脂肪分も,便と一緒に排泄されるケースが多いらしい(Ellis PRら,2004)。
このような理由から,必ずしも,アーモンドの摂取カロリーの増加分に見合うだけの体重増加が起こるわけではないといえます。
したがって「アーモンドを食べると太る」とは,断定的には言えません。
アーモンドの減量効果
肥満男女64名を対象に,アーモンドのダイエット効果の研究が行われました(Wienら,2003)。
研究方法は,「アーモンドを1日84g食べる群」と,「炭水化物中心で脂質を制限した群」の2群に分けます。
どちらも約1000kcalになるように設定します。
摂取カロリーを両群同じにすることで,アーモンド食と脂質制限食のダイエット効果の違いを,誤差なく調べられるのです。
この2群を半年間追跡した結果,「アーモンドを食べた群」のほうが,「脂質制限で炭水化物を中心とした群」よりも,62%も大きな減量効果があったそうです。
つまり,アーモンドを食べることは,体重を減少させる助けになるということです。
もちろん,低脂肪食でも減量効果は得られます。
しかし,アーモンドはそれ以上の減量が望めるということですね。
ただし,この研究では,肥満の外国人を対象としているところに注意が必要です。
日本人が同じような結果が得られるかは,明らかではありません。
アーモンドの栄養素
アーモンドは,オリーブオイルと同等以上の一価不飽和脂肪酸を含みます。
さらに。
食物繊維はゴボウの2倍。
さらにさらに。
豊富なビタミンEやポリフェノールによるアンチエイジング効果。
さらにさらにさらに。
カルシウムや鉄などの豊富なミネラル。
まさに,アーモンドは「魔法の粒」。
健康には欠かせない食品といえるでしょう。
(引用参考文献:肥満と糖尿病,Vol.6,No.1,2007)
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