
せっかく自分の頭の中には「こんな感じのAIイラストを生成したい」というイメージが浮かんでいるのに、意図した画像にならないともどかしいですよね。
そこで今回は、99%の確率で自分の頭の中にあるイメージ画像を生成することができる方法をシェアします。
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クリスタの3Dポーズ機能で思い通りのAIイラストを生成できる!
方法はズバリ、デジタルイラストソフトの「clip studio paint Pro(クリスタ)」の3Dポーズ機能」を使うことです。
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ザックリとした手順は以下の通り。
- クリスタの「3Dポーズ機能」でイメージしているポーズを形作る
- ポーズしている人物の輪郭をペンでなぞっていく
- なぞった画像を保存したのち、AI画像生成で「参考画像」として添付する
- 必要なプロンプトを書く
- 画像を生成する
※クリスタを持っていないあなたでも理想の画像を作る秘策があります。詳しくは下記の記事が参考になります。
>>関連記事:【超おすすめ】AIイラスト生成の呪文の言葉が思いつかないときに役立つ3つの対処方法
早速、実践例を見てみましょう。
クリスタで作ったポーズでAIイラストを生成してみる

まずは、クリスタで3Dポーズ機能を開きます(開き方はここでは割愛します)。
直立不動の人物にポーズをつけていきましょう。

右手を正面に差し出すポーズを作りました。
頭を少しかしげ、うつむき気味。左手は腰に当てています。

先ほどのポーズの輪郭をなぞっていきます。
ペンの色などは何でも大丈夫。
注意点は、手をしっかり書くことです。
AIは手の表現で失敗することが多いので、しっかり輪郭をなぞっていきましょう。

輪郭を描けたら、jpg画像として保存し、画像生成AIツールの参考画像の欄に画像を添付します(お使いのAIツールの中には参考画像を添付する項目がない場合もあります)。
今回は、クリスマスをテーマにAI画像を生成します。
そして、ここが重要。
プロンプトをしっかり書いていきます。
ここではクリスマスらしく、下記のプロンプトを設定しました。
傑作、最高品質、8k、不条理な解像度、ポートレート、上半身のショット、頭が画面の外に途切れない、透明感のある肌、色っぽい目元、潤いのある艶やかな唇、美しく詳細な目、誘惑的な瞳、潤んだ瞳、伏し目がちな目、畳んだポニーテール、ミステリアスな雰囲気、化粧品のコマーシャルのような美しさを表現、恋に落ちた瞬間、クリスマスツリーのネックレス、雪の結晶のイヤリング、クリスマスの衣装、サンタクロースの衣装、赤いポンチョ、赤い帽子、眉をひそめる、照れ顔、ツンデレ顔、照れる表情、右下にうつむく、上目遣い、こちらを見る、視線の先に恋人がいる、頬を赤らめる、右掌に乗せたクリスマスプレゼントを手渡す、クリスマスツリーの先端に星、左側におもちゃが入った白い大きな袋、夜、暖色の明かり、右上に窓、窓の外は雪
添付画像と、記入したプロンプトで生成します。

結果、女性がプレゼントを恥ずかしそうに渡すシーンになりました。
先ほどクリスタで描いたポーズの輪郭がしっかりと反映されています。
ただの輪郭からクリスマスをテーマにした画像を生成するには、プロンプトを細かく指示してやることが重要です。
特に、輪郭だけでは表現できない「顔の表情」や「背景」をプロンプトとして具体的に指示することが大事。
続いては、下のポーズでクリスマスをテーマに生成してみます。

プロンプトは下記を書きました。(「傑作」などの品質や人物の特徴は前回と同じなので割愛します。)
生成した結果、下の画像ができ上がりました。

ポーズは完璧です。背景やケーキなどの小物もプロンプトでしっかり再現できています。
今回のポーズは言葉で言い表すのが難しいので、輪郭を描いた添付画像を使って正解でした。
次は下のポーズに挑戦します。

よく見る「ずっこけ」のポーズ。
このポーズでクリスマスをテーマにプロンプトを書きます。
結果は以下の通り。

添付したポーズとは少しだけ違いますが、イメージ通りの画像になりました。
動きを出すポーズは、「モーションブラー」というプロンプトが有用です。
続いては下の画像のポーズ。

この画像は、まずはポーズの輪郭を描き、その後に、テキトーにケーキっぽい絵を付け足して描きました。
ケーキを強調するようなイラストをイメージしています。
プロンプトは下記の通り。
結果は以下の通り。

まさにイメージ通りです。
ポーズも完璧、自分で描いたケーキも完璧に再現されています。
と思いきや、添付画像のケーキは左側に雪だるまがありますが、生成した画像には右側にあります。
これは、プロンプトで楕円形のチョコレートの右端に小さな雪だるまの飴細工、と維持したからです。
このことから、AIは添付画像よりも言葉によるプロンプトを重視しているかもしれません。添付画像は参考程度、ということですね。
続いては下のポーズと背景に挑戦。

クリスタでポーズの型を作った時、輪郭をなぞるのがめんどくさくなりました。
そこで、ポーズ自体を黒で塗りつぶして最低限必要な輪郭を白色のペンで描くだけにしました。
背景やケーキは手描きです。
指示したプロンプトは以下の通り。
結果、下の画像になりました。

ポーズとプロンプトでは左足の靴ひもを結ぶように設定しましたが、生成した画像は右足の靴ひもを結んでいます。ですが、これは誤差の範囲でしょう。
黒塗りしたポーズでもしっかり再現できました。
そこで、輪郭をなぞることも黒塗りすることもやめて、デフォルトのままポーズを作り、添付画像にしてみます。

上の画像でしっかりポーズを再現できれば、かなり労力の短縮になります。
指示したプロンプトは以下の通り。

完ぺきに再現できました。
このことから、クリスタの3D人形にポーズをとらせて、それを添付画像にするだけで、理想の画像ができ上がるということがわかりました。
ここまでで生成してきた画像をもとにわかったポイントは下記の3つです。
- 輪郭をなぞらなくてもシルエットでもいける
- シルエットにしなくても3Dそのままでも行ける
- プロンプトの併用が大事
特に重要なのが、プロンプトの設定。
いかにポーズの画像を添付しても、どのような画像にするかを決定づけるのは、やはりプロンプトといえるでしょう。
つまり、難しいポーズを言葉で表現するのは難しいので、そこはポーズの画像を添付画像を使用する。
顔の表情や服装、背景などはプロンプトでしっかり指示することが大事ということです。
【簡単】頭の中のイメージをプロンプト化するためトレーニング方法

上の画像は、ポーズの添付画像をつけて生成したAIイラストです。
このときのプロンプトは下記の通り。
クリスマスツリーのネックレス、雪の結晶のイヤリング、クリスマスの衣装、サンタクロースの衣装、赤いポンチョ、赤い帽子、眉をひそめる、照れ顔、ツンデレ顔、照れる表情、右下にうつむく、上目遣い、こちらを見る、視線の先に恋人がいる、頬を赤らめる、右掌に乗せたクリスマスプレゼントを手渡す、クリスマスツリーの先端に星、左側におもちゃが入った白い大きな袋、夜、暖色の明かり、右上に窓、窓の外は雪
下の画像は、ポーズの添付画像を使わずに、上記のプロンプトだけで生成したAIイラストです。

結果、ポーズの画像がなくても、同じような画像ができ上がりました。
つまり、プロンプトを正確に書ければ、頭の中にあるイメージはしっかり再現できるということです。
しかし、それが難しい。
プロンプトで表現できないからポーズの画像を使っているわけで。
ただ、今後もいちいち添付画像を作るのはめんどくさい。
そんなときは、頭の中にあるイメージをひたすら単語で書き殴ることがおすすめです。
文章で書こうとすると、頭がゴチャゴチャになります。とにかく単語を表に出しましょう。
単語の順番も関係なし。あとで正しく並べればOK ですから。
詳しいやり方は下記の記事が参考になります。
>>関連記事:AIイラストの呪文(プロンプト)は文章では通じない?単語で書くべき理由とイメージ通りの画像にするテクニックを解説!
もし、それでもプロンプトがうまく書けない場合は、添付画像を使いまくりましょう。
衣装でも小物でも添付画像を使えば簡単に反映してくれるので積極的に活用することをおすすめします。
>>関連記事:【超簡単】「添付画像」であなたのイメージ通りのAIイラスト画像が作れる!
その他にも、理想のAI画像にするためのテクニックは山ほどあります。
すぐにでも試せる方法もあるので、チャレンジしたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
>>関連記事:【完全版】あなたのイメージ通りのAIイラストの作り方を徹底解説!
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