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【AIイラスト】呪文「逆光」をマスターしてイラストに存在感を出そう!

強烈な逆光を狙ったのに、思った通りの暗さやコントラストにならない…

そのもどかしさ、よくわかります。

逆光被写体に圧倒的な存在感をもたらすので、ぜひマスターしたいものです。

そこで今回は、光と影を意図通りにコントロールする極端かつ効果的な逆光プロンプト術を徹底解説。
逆光をあなたの最強の演出武器に変えましょう。

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【AIイラスト】逆光の基本キーワード

基本となる「逆光」を意味する単語は以下の通りです。

  • 逆光(Backlighting)
  • 強い逆光(Strong backlighting)
  • さらに強烈な逆光(Even stronger backlighting)
  • 後方からの照明(Lighting from behind)

逆光を用いた実践例①‐銀髪で碧眼の女性

以下のプロンプトで逆光を用いたAIイラストを生成してみます。

  • プロンプト(呪文)
    リアルに近いアニメスタイル:0.9, 強烈な逆光:1.3, 銀髪ショートボブの20歳の女の子、碧眼の目が光源を放ちキラキラ輝いている、ニヤリと笑ってこちら(POV)を覗き込む、顔にフォーカス、目をクローズアップ、霧が舞う薄暗い森

銀髪の女性の輪郭は光に包まれ、顔などの前面は薄暗い影で包まれています。
碧眼も光で存在感をましています。

しかし、私のイメージでは、「逆光がもっと強く当たって女性が暗く見え、見る人が目を引く光源を放つ碧眼」でした。

そこで、プロンプトを以下のように修正しました。

  • プロンプト(呪文)
    リアルに近いアニメスタイル:0.9, 極めて強烈な逆光:1.5, 被写体はほぼシルエットに近い暗さ, 銀髪ショートボブの20歳の女の子、碧眼の目が強烈な光源を放ちキラキラ輝きくっきりと浮かび上がっている、ニヤリと笑ってこちら(POV)を覗き込む、顔にフォーカス、目をクローズアップ、漆黒に近い薄暗い霧が舞う森

先ほどの画像よりも逆光が強くなり、青い目の存在感が大きく増しました。
私のイメージぴったりになりました。

逆光を強くするための変更点

上の画像で変更した点は4つあります。

  • 逆光の強化:
    • 強烈な逆光極めて強烈な逆光:1.5(extremely intense backlight:1.5) に変更し、さらに強度を上げています。ウェイトを上げることで(1.0から1.5に大きくすること(後述します))、逆光の効果がより強調されます。
  • 被写体の暗さ:
    • 被写体はほぼシルエットに近い暗さ(subject almost in silhouette) という表現を追加し、被写体が光の当たらない側で暗く表現されることを明示しています。
  • 目の光源の強調:
    • 碧眼の目が光源を放ちキラキラ輝いている碧眼の目が強烈な光源を放ちキラキラ輝きくっきりと浮かび上がっている。(bright blue eyes vividly shining and emitting intense light) に変更し、目の輝きと「くっきり浮かび上がる」点を強調しました。
  • 背景の暗さ:
    • 薄暗い森漆黒に近い薄暗い霧が舞う森(pitch black dim foggy forest) に変更し、森全体の明るさを極限まで落とすことを示唆しています。

このように、より具体的な言葉で詳細を記述することで、プロンプトだけでも表現の幅を広げることができます。

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AIイラストの呪文(プロンプト)は極端かつ大胆に!

プロンプトをしっかり反映させたい場合、特に特定の要素を強調したい場合は、極端かつ大胆に指示したほうが効果的です。

理由はいくつかありますが、大きく言えるのは「あいまいさ」を小さくすること。

「強い」だけだと強さの範囲が広すぎるので、より具体的に「きわめて強烈な」「漆黒に近い」「まるでシルエットのような」というように曖昧さを排除することが必要になります。

さらに効果的な手段として、「強烈な逆光:1.3」のように、キーワードの後に:(コロン)と数字を付けて重みづけすると逆光の虚弱をコントロールしやすくなります。

キーワードの重みづけ(:1.0や:1.3など)について詳しく知りたいあなたは、下記の記事が参考になります。
>>関連記事:「呪文を並べるだけ」から卒業しよう!あなたのAI画像が劇的に変わる「1.0」という数値を徹底解説!を読む

疑問 「きわめて強烈な逆光」と「逆光:1.5」ではどちらのほうが逆光が強くなる?

結論から言うと、「逆光:1.5」のほうが「きわめて強烈な逆光」よりも強くなります。

一見、きわめて強烈な逆光のほうが効果が大きそうですが、1.0以上の数値で重みづけしたほうが逆光が強くなります。
これは、AIがそのキーワードを理解するときに、キーワードよりも「:数字」を重視しているからです。

ただし、AIモデルによってはキーワードのほうが優先されることもあるかもしれません。
この場合は,「:数字」を試してみて、変化がなければ強いキーワードを試すと良いでしょう。

まとめると、キーワードよりもウエイト値(:数字)のほうが優先されることが多いので、「逆光」の強弱を調節したいときは、(:数字)を試しましょう。

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AIキャラクターを逆光で当てたいときのプロンプトの順番とは

被写体を逆光で当てたいときは、プロンプトの順番はどちらを先に書いてもかまいません。

例えば、

「逆光に照らされる若い女性、森の中」

「若い女性、逆光に照らされる、森の中」

どちらでも同じようにAI画像ができます。

ただし、AIツールの中には、重要度の高いほうを先に書いたほうが反映されやすいものもあります。
もしあなたが「何よりもまず逆光であること」を最も強調したいのであれば、「逆光プロンプト」を先頭に指示したほうが良いかもしれません。

様々な髪型のキャラクターにも逆光は効果的です。以下が参考になります。
>>関連記事:【画像と実例あり】2.5次元のAIイラストの髪型プロンプト50選!を読む

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逆光を用いた実践例②‐ラブレターを渡す女子学生

  • プロンプト(呪文)
    high angle:1.1, front view:1.2, medium shot:1.3, POV, リアルなアニメスタイル:1.1, 制服を着た女子学生、黒髪、ショートボブ、滑らかな髪、風になびく髪、恥じらう表情、正面に両手を伸ばしてラブレターを渡す、きわめて強烈な逆光:1.3、シルエットに近い被写体。被写体の背後から神々しい眩しいほどの夕日光が照らす、輪郭光、太陽のフレア、レンズフレア、学校の屋上

もっと逆光を強くして、「ラブレターのハートを強調したい」と考えてプロンプトを変更したのが下の画像です。

  • プロンプト(呪文)
    high angle:1.1, front view:1.2, medium shot:1.3, POV, リアルなアニメスタイル:1.1, 制服を着た女子学生、黒髪、ショートボブ、滑らかな髪、風になびく髪、恥じらう表情、正面に両手を伸ばしてラブレターを渡す、ラブレターのハートがピンク色に鮮やかに発光している。きわめて強烈な逆光:1.3、漆黒のようなシルエットに近い被写体:1.5,被写体の背後から神々しい眩しいほどの夕日光が照らす、輪郭光、太陽のフレア、レンズフレア、学校の屋上

キャラクターのシルエットをもっと暗くするために、「シルエットに近い被写体」を「漆黒のようなシルエットに近い被写体:1.5」に変更した結果、ハートの光源が強い存在感を放つようになりました。

※「high angle:1.1, front view:1.2, medium shot:1.3, POV, 」というような画角の設定のやり方を詳しく知りたいあなたは、下記の記事が参考になります。
>>関連記事:理想の構図にするために!画像生成AIプロンプトの「アングル、ビュー、ショット」の違いを徹底解説!を読む

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逆光を用いた実践例③‐満月の騎士

  • プロンプト(呪文)
    リアルなアニメスタイル:0.5, くすんだ灰色で傷だらけの鎧を着た騎士、フルフェイスの兜から見える強烈に発光した赤い目、こちらにむけて剣先を突き出している。剣が青白く光る:1.3、ボロボロの裏地が赤いマントが風になびく、片手に盾を持つ、正面に突き出した剣先をぼかす。きわめて強烈な逆光:1.3、漆黒のようなシルエットに近い被写体:1.5, 被写体の背後から神々しい眩しいほどの大きな満月が照らす、輪郭光、月のフレア、レンズフレア、ゴースト、濃い霧の中、荒れた荒野、深い夜

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この呪文は役に立つ!AI画像イラスト「逆光」用語辞典

1. 基本的な逆光の種類と強さ

(きわめて強烈な逆光)

  • 逆光 Backlight / Backlighting
    光源が被写体の真後ろにある基本的な照明方法。
  • 強烈な逆光 Intense Backlight / Strong Backlight
    非常に強い光で、被写体を暗く、背景を明るくする。
  • きわめて強烈な逆光 Extremely Intense Backlight / Overwhelming BacklightAI
    プロンプトで逆光を最大限に強調するための表現。
  • コントラライト Contre-Jour
    フランス語で「光に逆らって」を意味する、芸術的な逆光表現。
  • 後方からの照明 Rear Illumination / Light from Behind
    光源の方向を具体的に指示する表現。

2. 光の現象・光学効果

(ハレーション)

  • フレア Flare / Sun Flare
    レンズ内で光が乱反射することで発生する、円形や帯状の光の筋。
  • レンズフレア Lens Flare
    カメラレンズの構造に起因する、フレアの総称。
  • ゴースト Ghosting / Ghost Flare
    レンズ内で光が反射してできる、小さな光の玉や光の点の集まり。
  • ハレーション Halation / Bloom
    強い光が広がり、周囲が白くぼやけて滲む現象。光の柔らかさを出す際にも有効。
  • 白飛び Blown Out / Overexposed Background
    強い光によって背景のディテールが完全に失われ、真っ白になる状態。
  • 光芒(こうぼう) Light Rays / God Rays / Volumetric Light
    霧や埃の中を光が通り抜ける際にできる、はっきりとした光の筋。空間の奥行きを出す。
  • 光の奔流(ほんりゅう) Torrent of Light / Flood of Light
    光が激しく、圧倒的な量で流れ込んでいる様子を表現。

3. 被写体への影響・構図

(シルエット)

  • シルエット Silhouette
    逆光により被写体の輪郭だけが浮かび上がり、内側が真っ暗になる表現。
  • 漆黒のシルエット Pitch-Black Silhouette / Blackout Silhouette
    シルエット表現をさらに強調し、被写体のディテールを完全に消すことを求める。
  • 輪郭光 Rim Light / Halo Effect / Hair Light
    逆光によって被写体の縁(髪や肩など)にできる明るく細い光のライン。被写体を背景から際立たせる。
  • 被写体はほぼシルエット Subject Almost in Silhouette
    シルエットに近いが、わずかに内側のディテールも残すことで、質感や色を残したい場合に使う。
  • シャドーアート Shadow Art
    影の形やコントラストをデザイン要素として強調する。

4. 光の色・雰囲気

(神々しい光)

  • 神々しい光 Divine Light / Sacred Light / Holy Backlight
    非常に強く、畏敬の念や荘厳さを感じさせる光。
  • ドラマチックな逆光 Dramatic Backlight
    感情や物語性を強調する、劇的な光の演出。
  • 眩い(まばゆい)ばかりの逆光 Dazzling Backlight / Blinding Light
    目をくらませるほどの強い輝きを強調する。
  • 黄金の光 Golden Light / Golden Hour Light
    夕暮れ時や日の出の時間帯の、暖かく金色がかった光。
  • 青白い光 Pale Blue Light / Lunar Backlight
    月や夜の人工光など、冷たい色の逆光を表現する。
  • 霧が光を散乱させる Mist scattering light / Haze scattering light
    空気中の水分や粒子が光を拡散させ、光芒や柔らかいハレーションを生む。

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