AI画像生成で、いつも同じようなカメラアングルでつまらない…。もっと魅力的な画像を作りたい!
そんなあなたは、以下に紹介するカメラアングルを試してみてはいかがですか?
この記事を読めば、あなたの頭の中にあるイメージに近い画像が作れるようになりますよ!
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もくじ
画像生成AIに役立つカメラアングルの種類と効果
代表的なカメラアングルとその効果
まずは基本。
よく使われるカメラアングルの表現方法を厳選してご紹介します。
2.1 ハイアングル
- アングルの特徴: 高い位置から見下ろすアングル。
- 与える印象:
- 被写体が小さく、可愛らしい印象になる。
- 全体を広く見せ、状況説明に効果的。
- 落ち着いた雰囲気や、客観的な視点を表現できる。
- 活用法:
- 子供や動物の可愛らしさを強調。
- 広大な風景や街並みを俯瞰的に描写。
- 集合写真などで全体の配置を示す。
- プロンプト例:
- High angle, a small cute girl(ハイアングル、小さな可愛い女の子)
- Slightly high angle, cityscape(少し高いアングル、都市景観)
- High angle, canted angle, a small cute girl (ハイアングル、斜めアングル、小さな可愛い女の子)
2.2 ローアングル
- アングルの特徴: 低い位置から見上げるアングル。
- 与える印象:
- 被写体が大きく、力強い印象に。
- ダイナミックでドラマチックな雰囲気を演出。
- 非日常感や、圧倒的な存在感を表現。
- 活用法:
- ヒーローやヒロインの力強さを強調。
- 建造物や自然の雄大さを際立たせる。
- アクションシーンなどでスピード感を演出。
- プロンプト例:
- Low angle, a powerful hero(ローアングル、力強いヒーロー)
- Extreme low angle, skyscrapers(極端なローアングル、超高層ビル群)
- Low angle, close-up, a powerful hero (ローアングル、クローズアップ、力強いヒーロー)
2.3 俯瞰(鳥瞰)
- アングルの特徴: 真上から見下ろすアングル。
- 与える印象:
- 状況を客観的に把握できる。
- パターンや秩序のある美しさを表現。
- 非現実的でユニークな視覚効果。
- 活用法:
- 群衆や建造物の配置を強調。
- 抽象的でデザイン性の高い表現。
- ゲームのマップのような視点。
- プロンプト例:
- Bird’s-eye view, a city(鳥瞰図、都市)
- Overhead shot, abstract colorful pattern(真上からのショット、抽象的なカラフルなパターン)
- Bird’s-eye view, pan focus, a city (鳥瞰図、パンフォーカス、都市)
2.4 水平アングル
- アングルの特徴: 被写体と同じ高さで捉えるアングル。
- 与える印象:
- 自然で安定感のある描写。
- 親近感や共感を与えやすい。
- 被写体を等身大で表現。
- 活用法:
- ポートレートで被写体の自然な表情を引き出す。
- 日常の風景をリアルに描写。
- ドキュメンタリータッチの映像表現。
- プロンプト例:
- Eye-level shot, a portrait of a friend(アイレベルショット、友達のポートレート)
- Normal angle, everyday street(普通のアングル、日常の通り)
- Eye-level shot, low-key lighting, a portrait (アイレベルショット、ローキー照明、ポートレート)
基本的なカメラアングルは、案外簡単に再現できます。
【応用編】あなたの理想に近づけるためのアングルを見つけよう
斜めアングル (Cant Angle/Dutch Angle)
- カメラを傾けて撮影するアングル。
- 不安定さ、緊張感、躍動感を表現。
- 画面に動きや変化を与え、見る人の視線を誘導。
クローズアップ (Close-up)
- 被写体の一部を大きく写すアングル。
- 感情や細部に焦点を当てる。
- 親密さや、被写体の内面を強調。
- プロンプトのコツ: クローズアップしたい箇所を具体的に記述することで、より意図した結果を得やすくなります。
- 例:「顔のクローズアップ」、「手のクローズアップ」、「花のクローズアップ」など。
パンフォーカス (Pan Focus)
- 画面全体にピントを合わせ、奥行きを強調。
- 風景写真などで全体の情景を見せ、情報量を多く伝えたい時に有効。
ハイキー (High Key)
- 明るいトーンを基調としたアングル。
- 清潔感、透明感、軽やかさを表現。
ローキー (Low Key)
- 暗いトーンを基調としたアングル。
- 神秘的、ドラマチック、重厚感を表現。
POVアングル (Point of View Shot)
- 登場人物の視点から見た映像。
- 臨場感、没入感を高め、感情移入を促す。
オーバーショルダーアングル (Over-the-Shoulder Shot)
- 登場人物の肩越しに被写体を捉えるアングル。
- 会話シーンで、二人の関係性や状況を示す。
マッチカットアングル (Match Cut Angle)
- 二つの異なるカットで、形や動きが似た要素を繋ぐアングル。(上の画像は似た要素がありませんが…)
- 視覚的な繋がりを強調し、物語のスムーズな展開や比喩的な表現に用いる。
ロングショット (Long Shot)
- 被写体全体とその周辺環境を広く捉えるアングル。
- 状況説明、場面設定、被写体の存在感や孤独感を表現。
ミディアムショット (Medium Shot)
- 被写体の上半身程度を捉えるアングル。
- 会話シーンや、被写体の表情と身振りをバランス良く見せる。
バストショット (Bust Shot)
- 被写体の胸から上を写すアングル。
- ポートレートで表情を豊かに伝え、親近感を高める。
ハイブリッドアングル (Hybrid Angle)
- 複数のアングルを組み合わせたアングル。
- 複雑な感情や状況を表現し、映像に深みを与える。(私自身もよくわかっていません。すみません…)
ワームズアイビュー (Worm’s-eye View)
- 地面すれすれから見上げるアングル。
- 被写体をより大きく、力強く見せ、圧倒感や威圧感を強調する。
カントアングル (Canted Angle)
- 意図的に傾けたアングル。
- 不安、混乱、緊張感などを演出し、見る人に強い印象を与える。
エスタブリッシングショット (Establishing Shot)
- 場面の状況や場所を設定するためのアングル。
- 物語の冒頭などで、観客に全体像を提示し、これから展開される物語への期待感を高める。
ドリーズーム (Dolly Zoom)
- カメラと被写体の距離を変化させながら、画角を変化させる特殊なアングル。
- 遠近感を強調し、心理的な不安感や混乱を表現する。
シーケンスショット (Sequence Shot)
- 複数のシーンを途切れなく一連の流れとして撮影するアングル。
- 時間の経過や、出来事の連続性をリアルタイムで見せる。
うまく表現できないときは、カメラアングルではなく、状況を説明するといいかもしれません(例:地面すれすれから見上げる、など)。それでも理想通りの画像にならないときは、他の原因によるものかもしれません。下記の記事は「なぜ思い通りの画像にならないのか」を説明しているとともに対処法やコツを書きました。ぜひご覧ください。



構図の組み合わせ例
ハイアングル + クローズアップ + 見下ろしショット
- 与える印象: 対象を強調しつつ、クローズアップによって陰影が際立ち、その被写体が持つ特徴や状態を感じさせる。
オーバーショルダー + ロングショット
- 与える印象: 手前の人物と奥の広大な景色が同時に描写されることで、被写体と背景の関係性や、被写体が置かれた状況の広がりや奥行きを感じさせる。
ドリーズーム + ローアングル
- 与える印象: ローアングルによる被写体の巨大感と、ドリーズームによる背景の極端な変化が組み合わさり、被写体の心理的な混乱や、周囲の状況が急変するような 感覚を得る。
表現方法は無限にあるので、何度も試しながらコツをつかんでいきましょう。
被写体に対するショットの種類
横からのショット (Side Shot)
被写体を横から捉えるアングル。動きや状況を説明的に見せる。
後ろからのショット (Rear Shot/Back Shot)
被写体の後ろから捉えるアングル。被写体の心情や、これから向かう先に注目を集める。
見下ろしショット (Looking Down Shot)
被写体を見下ろすアングル。被写体の全体像や、周囲の状況を把握させる。
見上げショット (Looking Up Shot)
被写体を見上げるアングル。被写体を大きく、力強く見せる。
肩越しショット (Over-the-Shoulder Shot)
登場人物の肩越しに別の人物や物を捉えるアングル。会話の状況や人物の関係性を描写する。
人物で表現できるカメラアングルとショット
ウエストショット (Waist Shot)
- 被写体の腰から上を写すショット。
- ポートレートで、表情と上半身のジェスチャーをバランスよく見せたい時に使用します。
ニーショット (Knee Shot)
- 被写体の膝から上を写すショット。
- 全身に近い範囲を写しつつ、背景も適度に含めたい場合に使用します。
フルショット (Full Shot)
- 被写体の全身を写すショット。
- ファッション写真や、人物のスタイル全体を見せたい場合に使用します。
ショルダーショット (Shoulder Shot)
- 被写体の肩から上を写すショット。
- ポートレートで、顔の表情に焦点を当てつつ、肩のラインも美しく見せたい場合に使用します。
画像生成AIのソフトや種類によっては、うまく表現できない場合があります。例えば、ウエストショットと指定すると、ウエスト部分にフォーカスしてしまいます。バストショットなら胸を中心として画像が作られることがあります。
人物撮影における組み合わせの例
ローアングル + フルショット
- 低い位置から全身を写すことで、被写体のスタイルと存在感を強調します。
ハイアングル + クローズアップ + 見下ろしショット
- 高い位置から見下ろしつつ顔のクローズアップを写すことで、被写体の可愛らしさや儚さを際立たせます。
サイドショット + ミディアムショット
- 横からのアングルで上半身を写すことで、被写体の自然な表情や仕草を捉え、親近感を与えます。
3. AI画像生成におけるアングルの表現
AI画像生成では、日本語で指示しても意図した結果が得られない場合があるため、プロンプトは英語で指定したほうが良いです。
基本的な指定
- high angle、low angle、bird’s-eye viewなど。
詳細な指定
- アングルの種類や画角を組み合わせることで、より具体的な表現が可能になります。
- 例:wide-angle lens, low angle(広角レンズ、ローアングル)
- 生成AIの種類によって、アングルの解釈が異なる場合があります。様々なAIで試してみるのも面白いでしょう。
ジャンル別アングルの選び方
- 表現したい内容やテーマに合わせてアングルを使い分けることで、作品の完成度を高めることができます。
- 例:ポートレートならハイアングルで可愛らしさを、ローアングルで力強さを表現できます。
光や構図との組み合わせ
- アングルだけでなく、光の当たり方や構図も考慮することで、より印象的な作品に仕上げることができます。
表現方法は無限大。あなたの理想の画像を作るには、構図を明確にイメージするとともに、その構図を表現するためのカメラアングルやショットを知っておきましょう。特に、構図はひとつのアングルだけでなく、複数のアングルで成り立つことが多いです。いろいろ試しながらアングルのコツを身につけていきましょう!
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