こんにちは、hiroです。
今回は、「この素晴らしい世界に祝福を!15 邪教シンドローム」を読んだ感想です。※ネタバレあり
この素晴らしい世界に祝福を! 15 邪教シンドローム【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
今作は、めちゃくちゃ面白かったです。
いよいよ動き始めた物語のワクワク感と、カズマの奮闘ぶりが「このすば」らしさを引き立てていました。
スポンサーリンク
物語の簡単なあらすじ
魔王軍幹部セレナが、アクセルの町にやってきた。
セレナはカズマに「自分の正体をバラさないこと」、「これからやろうとしていることに手出ししないこと」を条件に身の安全を約束した。
素直に受け入れるカズマだったが、セレナのアクセルでの日々の行いに疑問を持ち、悪い予感を持つようになっていく。
そして、意を決してセレナと対峙することに決めたカズマは、ごあいさつに背後からドロップキックをかますのだった。
明確な敵対関係になったカズマとセレナ。
ブチ切れたセレナは、やはり魔王軍の幹部ということもあり、強かった。
邪神の力でカズマを傀儡(くぐつ)にしてしまい、完全なるしもべにしてしまう。
しかし、操られているカズマは、なぜかセレナの命令に従わない。
不審に思ったセレナは、より忠実な操り人形になるように、さらに邪神の力をカズマに注ぎ込んだ。
…それがセレナにとって失敗だった。
忠実になりすぎたカズマの魔の手が、セレナに襲い掛かる!
はたして、二人の結末やいかに!?
今作の見どころポイント
カズマの孤独な戦い
セレナの正体を誰にも言ってはいけないので、仲間たちにも相談できません。
それでもカズマは、一人で魔王軍の幹部を相手にする決意をします。
戦う決断をしたのが、アクアのためというのもカッコよかったですね。
常日頃、アクアに振り回されるカズマですが、珍しく本気でアクアがしょんぼりしている姿を見て感化されていました。
仲間への想いを込めたドロップキックは、最高にカッコよかったです。
背後からのドロップキックをはじめ、セレナが止まっている部屋のドアをフリーズで凍らせてトイレに行かせないようにしたり、公衆の面前でスカートをめくってパンツ丸出しにさせたりなど、戦い方は相変わらずでしたが、強いスキルを持たないカズマの戦法は、読んでいてワクワクさせてくれました。
魔王軍の幹部セレナ
強キャラ感
セレナは傀儡(かいらい)と復讐の女神レジーナを信仰するだけあって、技が強すぎる。
『傀儡の力』:セレナに借りを作ると支配されてしまい、それ解くには借りを返すことが必要になる。
『復讐の力』:セレナに与えたダメージがそのまま自分に跳ね返ってしまう。つまり、殺そうとすると自分も死んでしまう。
単純な力の強さではなく、知力と戦略が武器の相手のほうがカズマにとって厄介。
現に、カズマはセレナの罠にはまり簡単に操られてしまいました。
強敵が現れたワクワク感と、その強さをまざまざと見せつけられたドキドキ感を、読みながら味わうことができました。
同情
しかし、そんな強いセレナがジワジワとカズマに追い込まれていきます。
カズマの追い込み方には、正直、引きました(笑)
圧倒的強者だったセレナがかわいそうに思えるほど、カズマにめちゃくちゃにされていました。おもにセクハラ…。
セレナがカズマに振り回される場面は、かわいそうに思いながらも笑いが止まりませんでした。
操っている側のセレナが、操られている側のカズマになぜか操られている構図が今作の見どころナンバー1のポイントだと思います。
最終的に、セレナはカズマをアクアたちのもとへ返品しようしました。
しかし、カズマは「あなたの忠実なるしもべだから」と拒否してしまいます。
セレナ自身がカズマの傀儡化を解こうとしても、カズマがそれを必死に拒否するという…(笑)
セレナは「このすば」史上、かわいそうな登場人物TOP5には確実にランクインしそうですね。
今作は、本当に面白かった。
『これぞ「このすば」』と感じさせられるような場面がたくさんあり、大満足です。
次巻もこのままの勢いでいってほしいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この素晴らしい世界に祝福を! 15 邪教シンドローム【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
スポンサーリンク