僕は、うつ病を発症して4年たちます。
一人暮らしでうつ病になってしまいました。
症状が軽くなるまで、ものすごく苦労しました。
その経験をシェアします。
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もくじ
一人暮らしでうつ病になった僕の物語
僕は仕事先で、うまくいっていませんでした。
ストレスがたまっていることは、自覚していました。
でも、まさかうつ病になるとは思っていませんでした。
最初は、食欲がなくなりました。
食べられないのではなく、食べることを忘れるといった感じ。
みるみる体重が減りました。
ほっぺがコケるほどでした。
仕事も集中できなくなりました。
一番驚いたのが、仕事中ずっと、休憩室でイスに座っていたことです。
ただボーっとするだけ。
これでどこかおかしいと自覚しました。
そして病院で「うつ病」と診断されました。
「〇ぬつもりはある?」
医者に聞かれました。
ダイレクトに聞いてくるんだなと驚きました。
「今は〇ぬ気はありません。でも、〇のうと思えばいつでも〇ねます」
と僕は答えました。
「〇なないでね」
と医者に言われ、診察が終わりました。
そこからの日々は地獄でした。
まず、食事がとれません。
食べようという意欲もわきません。
不思議な体験をしました。
目の前にお茶の入ったペットボトルがあります。
僕はこう思いました。
「あー、のど渇いたなぁ」
目の前にはペットボトルがあります。
それを手にとって飲めばいいだけ。
けれど、目の前にペットボトルがあるのに、飲みませんでした。
いや、飲むという行動が自分の中から、消え失せていたのです。
食べるのも同じ。
「お腹すいたなぁ」と思う。
けれど、食べない。
「あぁ、餓死するかもしれない…それでもいいか」
そんな毎日の繰り返しでした。
それでも、耐えきれないほどお腹がすいたら、何かをつまんで食べていました。
そういう日々が、3か月、毎日続きました。
食事をとらないので、トイレにもいきません。
最高で1週間、トイレに入らなかったです。
お風呂も同じ。
「入れない」、「入りたくない」のではありません。
「入る」という選択肢が消えるのです。
お風呂に入らないと、体が汚れます。
体が汚れた状態で過ごすと、不快になり、ストレスが溜まります。
ストレスが溜まれば、うつ病が悪化する。
その悪循環にはまってしまいました。
体調がどんどん悪くなりました。
すると、病院に行く体力すらなくなりました。
そして、薬が切れました。
結果、薬がないので、症状が悪化しました。
そして、ここから、「〇ぬ」ということが、頭の中に浮かぶようになりました。
高いところから落ちたときの感触を鮮明に感じたり。
栄養失調でそのまま意識を失う夢を見たり。
行動も起きました。
包丁を目の届くところに置いたのです。
「あぁ、もう〇ぬんだなぁ」
としみじみ思ったのを今でも覚えています。
最後の晩餐も食べました。
むりやり胃につめ込むように食べました。
でも、食が細くなっています。
ほとんど食べられませんでした。
お風呂に入って、体を清めたりもしました。
実際、未遂で終わりました。
それでも、「〇ぬ」ということが、身近に感じました。
これが、うつ病の症状が悪化したピークの状態です。
今もうつ特有の症状に悩まされています。
それでも、少しは良くなりました。
今だからこそ、うつ病に向き合うことができています。
一人暮らしでうつ病になったら起きる問題
お金の問題
一人暮らしのうつ病で、一番問題になるのがお金。
家賃や光熱費は常に払わないといけません。
社会人の僕は、何とか貯金を切り崩していました。
大学生は、それは不可能です。
「実家に帰る」
「親に仕送りをしてもらう」
どちらにせよ、一人では生きていけません。
社会人の僕でさえ、貯金が尽きます。
そのときに、お金を貸してくれる知人がいたのは幸運でした。
「お金がない」
「お金がもうすぐなくなる」
これが精神的な苦痛になってしまいます。
健康の問題
僕は頭痛がひどかったです。
常に頭に霧がかかったような状態でした。
どうすることもできませんでした。
その他にも、うつ病による体の不調が出てきます。
それが、日々の暮らしを苦しくさせます。
食事の問題
僕の体験談のように、「食べる、飲む」という行動ができなくなります。
そうなると、栄養不足になります。
結果、体を治す力は薬にしか頼れなくなります。
孤独の問題
一人暮らしは、文字どおり部屋に一人しかいません。
そのため、自分の体を近くでいたわってくれる人は誰もいません。
僕は相談できる人はいました。
けれど、その人は常に僕に気を配れるわけではありません。
自分の生活があるからです。
その時、僕が思ったこと。
それは、「思った以上に周りは助けてくれない」ということです。
「心配してくれている」
「食べ物やお金を分けてくれる」
わかっています。
感謝しています。
けれど、遠くで心の中で思っていても意味はないと感じました。
僕は、常にだれかに心配してほしい。
助けてほしいと思っていました。
それが一人暮らしでかなわないと知ったとき。
ものすごく孤独を感じました。
その他の問題
僕は読書が趣味です。
けれど、うつ病になったら、本が読めなくなりました。
文字が目に入ってこないのです。
自分の趣味でさえ、できない始末。
相当、落ち込みました。
一人暮らしのうつ病を少しでも和らげるために
誰かに助けてもらう
常にだれかに支えてほしい。
僕は、そう思っていました。
なので、一人暮らしの場合、メールでも電話でもいいので、1日に1回必ず連絡が取れる人がいるといいです。
家に来てくれれば、とてもありがたいです。
誰も相談相手がいないときは、病院の先生に相談すべきです。
そのときに、近くのサポートセンターなどを紹介してくれるかもしれません。
YouTubeをを見る
僕がうつ病のときに、一番心が和らいだ瞬間があります。
それが、YouTubeを見ること。
YouTubeはいろんな動画があります。
それを、眺めていました。
けして、おもしろいとか思いませんでした。
それでも、気をまぎらわすには、もってこいです。
YouTubeに意識が向くことによって、ネガティブな考えも一時的に忘れることができます。
ただし、症状が少しでも改善し始めたら、同じ動画は見てはいけません。
なぜなら、悪い時に見た動画を再び見ると、イヤな記憶がよみがえるからです。
決められた薬をしっかり飲む
うつ病の薬は、即効性がありません。
なので、「薬が効かないから、やめてしまう」ことがあります。
僕がそうでした。
けれど、薬は止めてはいけません。
薬を飲んだら、治るというわけではありませんが、症状を和らげる助けになります。
医者から与えられた薬は忠実に飲むことが大切です。
カーテンを開けっぱなしにする
うつ病の人は、日光を当たることをすすめられます。
日光に当たることで、セロトニンという神経伝達物質が分泌されるからだそうです。
セロトニンは、心のバランスを整える働きがあります。
ですが、うつ病になると、部屋に引きこもりがちです。
そんなときは、カーテンを朝でも夜でも常に開けておき、日光が入るようにするといいかもしれません。
窓のない部屋であれば、窓際やベランダに移動するといいそうです。
わざわざ外出しなくても、日航は浴びることができます。
うつ病とは何かを理解する
うつ病とは何かを理解することは大切です。
「自分は病気なんだ」ということがわかれば、少しは精神的に楽になります。
「どんな症状が出るのか」
「治る道すじはどうなっているのか」
医者に相談しながら、うつ病を理解していくといいでしょう。
お金の確保
一人暮らしは、とにかくお金が問題になります。
お金の不安が、精神的な不安になります。
なので、できるだけお金を確保しておかなければなりません。
社会人は、休職すると、「傷病手当金」が支給されます。
僕はそれで何とか持ちこたえました。
傷病手当の支給方法は、医者に確認しましょう。
以上、僕の体験談をふまえてお話ししました。
あくまでこれは、僕が経験した話です。
あなたの状況とは違うことも、たくさんあると思います。
実際、僕はうつ病から躁うつ病へ診断が変更されました。
一人暮らしでうつ病になったら、医者にたくさん相談すべきです。
うつ病が治るのには、時間が必要になります。
先が見えないと思います。
苦しいですよね。
この先の未来なんて思い浮かべることもできません。
僕は今になって、うつの症状が緩和しているので、ある程度、先のことを考えることができています。
ですが、一番苦しいときにどうやって精神的な苦しみを和らげることができるのか。
今でもわかりません。
すみません。
この記事が少しでもあなたの役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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