こんにちは,hiroです。
今回は,東野圭吾さんの小説「仮面山荘殺人事件」を読んだ感想を書きます。
結末のどんでん返しは,まさに秀逸。
ミステリー小説として,大いに楽しめました。
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あらすじ
婚約者を交通事故で亡くした高之(たかゆき)。
ある日,婚約者の父の別荘を訪れる。
そこでくつろいでいると,なんと銀行強盗犯が侵入してきたのだ。
山荘にいた八人の男女が人質となり,恐怖と緊張が蔓延する。
そしてついに,一人が殺されてしまう。
しかし,強盗犯は殺していないという。
では,誰が何の目的で殺したのか。
ラストにどんでん返しが起こる,傑作ミステリー。
感想(ネタバレあり)
途中で犯人がわかった
僕は読んでいる最中に,犯人がわかりました。
「たぶん,この人かな…」
そう思いながら読み進めていきました。
結果的に,僕は犯人を当てることができました。
「やった。当たった!」
久しぶりにミステリー小説で犯人を当てられて,得意げになっていました。
ラストのどんでん返しが見事
犯人は推理できたものの,トリックまでは見破れませんでした。
僕が犯人を予想できたのは,登場人物の心理描写で違和感を感じ取ったからです。
つまり,勘です(笑)
勘でも犯人を当てられて満足していました。
ラストを読むまでは…。
はっきり言って,ラストは予想外の連続でした。
根底から覆されてしまうほど,衝撃的。
死者が出るほどのシリアスな人質立てこもり事件。
なのに,まさかこれらが全て計画されたものだったなんて…。
読者である僕は「騙された!」と感嘆しました。
犯人は当てることができましたが,見事なトリックに騙されて,高くなった鼻をへし折られた気分。
これだからミステリー小説の推理はやめられない。
コナン君もこんな気持ちなのかな,と思ったりして。
シンプルだけど,深い小説
物語自体は,別荘に強盗犯が侵入して,人質立てこもり事件が起こるというもの。
いたって,シンプルです。
しかし,その裏では,叶わぬ恋に切なくなったり,復讐心に燃えたりなど,登場人物の感情が深く入り乱れます。
そして,トリックも見事。
今回,運よく僕は犯人を当てることができました。
けれど,ラストのどんでん返しを読んだら,してやられた感が半端ないです。
東野圭吾さんの人のぬくもりを現す表現が大好きです。
今回も,読んでいて,心が温まったり,切なくなりました。
感情を揺さぶられる小説に出会えることは,なかなか貴重。
この本は,間違いなく僕にとって「良本」と言えます。
あなたもぜひ,東野圭吾ワールドに足を踏み入れてはいかがですか?
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