こんにちは、hiroです。
今回は、吉本ばななさんの小説「TUGUMI」を読んだ感想を書きます。
この小説を読んで、生きることの力強さを感じました。
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吉本ばなな「TUGUMI(つぐみ)」のあらすじ
病弱だけどものすごく生意気な少女「つぐみ」。
友人の「まりあ」は彼女に振り回されながらも、つぐみの輝く魂を感じていた。
そんなとき、彼女たちの前に、とある少年が現れた。
どこか涼しげな夏の夜風を感じさせる、切なく無垢な物語。
感想
僕はこの小説を読んで、つぐみという人間の力強さに圧倒された。
病弱で今にも倒れそうなのに、言動や行動は常に活発。
むしろ生意気すぎるほど、人間味のあふれる少女。
彼女の生きる姿に、僕は勇気づけられました。
爽快ともとれる彼女の振る舞いには驚かされましたが、彼女が懸命にもがき、苦しんでいるんだろうなぁということは、伝わってきました。
病弱であるつぐみは、友人のまりあに遺書を書き残します。
つぐみはもう自分が死ぬかもしれないと思い、自分の中にある苦悩や痛みを赤裸々に綴っていたのです。
最終的につぐみは死ななかったという結末になりますが、生き延びたのに、まりあに遺書を読ませるところが愛らしいと思いました。
つぐみをみて、まっすぐに生きることの美しさを感じました。
美しさというのは聞こえがいいですが、苦悩の中で自分に向き合うことの大切さを学んだのです。
人生、何が起こるかわからないですし、いつまで続くかさえもわかりません。
そんな中でも、自分を見つめ、一つ一つ結論を出していくことは、大変なことだと思います。
僕も病気になり、長い間寝たきりでした。
そんなときはいつも絶望しかありませんでした。
そして僕はその絶望に立ち向かうどころか、常に逃げ腰でした。
もっとまっすぐに見つめるべきだったと今になって思います。
なかなか思ってもできることではありませんが、それができるようになることが、自分を強くしていくことにつながるのではないだろうか。
この小説を読んで、つぐみの生きる姿をみて、自分を奮い立たせられそうです。
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