こんにちは、hiroです。
今回は、花房観音さんの小説「くちびる遊び」を読んだ感想を書きます。
僕の欲情が,刺激されまくりの物語でした。
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あらすじ
この小説は、全5編の短編集。
森鴎外、泉鏡花、太宰治、江戸川乱歩、与謝野晶子の作品をもとに、現代における官能要素のある小説に仕立て上げられたものです。
感想
官能小説として読むことができるこの作品の物語は、ユニークのなものが多いです。
僕が特におもしろいと感じたのは、江戸川乱歩の作品をもとにした、「悦楽椅子」という短編。
この物語は、夫婦生活のマンネリを打破するために、夫が妻の椅子になるというお話です。
なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、これ以上描くと、規制がかかりそうで怖いので、描けません(笑)
それほど、秘部がさらけ出されており、男と女の欲情が描かれているのです。
ネタバレになりますが、最終的に夫は、妻だけでは飽き足らず、他の女の椅子に密かになるところが、ある意味ゾッとしました。
人間が椅子になっているといっても、ソファの中に隠れてお尻が当たるところに、顔を押し当てるというもの。
なので、外から見ると普通のソファに見えるのですが、その中にはじつは、男が顔を押し当てて、今か今かと待っているのです。
怖いですよね。
実際、何も知らない女性が、そのソファに座るわけですが、どんな性癖よりも身震いするんじゃないかなぁと思います。
男の僕としては、若干のロマン(?)を感じるのですが・・・。
官能とホラーが織り交ぜられた感じがして、非常におもしろい物語でした。
刺激MAX
そのほかの4編も、それぞれ官能を刺激してきます。
花房観音さんの描写力と感性豊かな表現は、読む方も欲情してきます。
危なっかしい官能小説ですが、現実で体験することはまずないと思うので、せめて小説だけでも味わえたらなと思いました。
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