こんにちは。
hiroです。
今回は小説『魔王』(伊坂幸太郎・作)を読んで,
僕が感じたことを書きます。
何を感じたかというと,
「何気ない日常に流されているという危機感」です。
今の自分の生き方は,
無自覚に時代や時間に流されているのではないか。
小説『魔王』を読んで,
自分の今に危機を感じることができました。
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あらすじ(ネタバレ含む)
主人公の安藤は,ある日,
他人に向けて言葉の念を送ると,
相手は自分が念じた言葉どおりに,
言葉を発することに気づいた。
安藤は,その能力を使って,
ある試みをしようとするが…。
という物語です。
時代,時勢に流される恐怖
小説の中で,
若者が放火しようとする場面に,
偶然出くわしてしまう主人公の安藤。
その若者のセリフが,
僕に危機感を与えてくれました。
若者「俺たちが小学生の時にアメリカはどっか,中東の国を攻撃しただろ,核兵器を持っている可能性がある,とか言ってよ。
その一方で,朝鮮半島の国は,核兵器を持っているって,自分から言ってるじゃねえか。
何でそっちは攻めないんだよ。
持ってない,って主張する国には爆弾を落として,持ってる,って威張ってる奴らは見守ってる,っていうのはどういうことなんだよ。
わかんねえっての」
魔王(伊坂幸太郎・作)
若者のこのセリフに対して,主人公は,
いろんな理屈や思惑が絡んでいると若者に言います。
このやりとりを読んだとき,
国際問題だけでなく,
自分たちの取り巻く日常においても,
この若者のような疑問は,
たくさん存在するのではなかろうか,
と僕は思いました。
むしろ,大人の都合だらけの世の中,
ともいえるのではなかろうか。
そんな世の中を,
自分はどう生きていくのか。
知らぬが仏と言いますが,
知らないで損をしたり,
不利益を被ることを考えると,
やはり,自分の身の回りの出来事くらいは,
しっかりと危機感を持って,
見つめるべきだと感じました。
目の前で起こる出来事を見つめると,
しがらみだらけで嫌気がさす,
なんてこともあるかもしれません。
ですが,知ることで,
自分の生き方の舵をしっかりととることが,
できるのではなかろうか。
情報化社会をどう生きるか
日々,膨大な量の情報が,
自分を取り巻いています。
その情報に触れないことも,
一つの手だとは思いますが,
どうしてもテレビやネットなどで,
情報は嫌でも目に入ります。
目の前に映る情報が,
100%開示された情報であればいいのですが,
大人の事情,大人の都合で,
闇に葬られている情報のタネもあると思います。
この小説を読んで僕は,
目の前に流れている情報に対して,
「ちょっと待てよ…」と思考を巡らせるなど,
自分の責任で情報を判断できるように,
訓練していきたいと思います。
今日の学び
時代や時勢に,ただ流されるだけではいけないという危機感をもとう。
自分の前に流れてくる情報に対して,鵜呑みにするのではなく,その情報に対して一息つき,思考を巡らせることが大切ではなかろうか。
他者まかせの人生ではなく,自分の責任と判断で日常を歩んでいきたい。
「哲カフェ学びの達人」hiro
小説『魔王』の物語自体は,
個人的にはピンときませんでしたが,
続編もあるみたいなので,
それを読んだら『魔王』の伏線も,
回収されるのではなかろうか。
やはり小説は,
日常を生きる上での心構えを与えてくれます。
主人公が歩む物語が,
僕にとって疑似体験になっています。
これからもたくさんの小説に触れ,
疑似的に生き方を学んでいきたいと思います。
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