こんにちは、hiroです。
今回は、ライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!8 アクシズ教団VSエリス教団」を読んだ感想を書きます。
※ネタバレあり
この素晴らしい世界に祝福を! 8 アクシズ教団VSエリス教団【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
今作は、作者いわく息抜き回らしいのですが、相変わらずドタバタギャグが炸裂していました。
さらに、この作品において貴重な感動シーンもありましたよ。
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もくじ
物語の簡単なあらすじ
駆け出し冒険者の町アクセルで、女神エリス祭りが開催される。
それに不満を抱いたアクアは、「アクア祭り」をやるから手伝えとカズマ達を巻き込んでいく。
一方、女神エリスは危険な神器の回収をするために、カズマと二人で貴族の屋敷に潜入する。
しかし、ようやくみつけた神器を取り逃がしてしまう。
はたして、神器を手に入れることはできるのか。
今作の見どころポイント
ゼル帝の正体がついに判明
前作でアクアが行商人から購入した卵が、ついに孵化しました。
僕の予想では、アクアが言うように、本当にドラゴンのひなが生まれてくるかと思いましたが、残念ながらただのヒヨコでした。
しかし、ゼル帝と名付けられたひよこは魔力がすごいらしいので、今後成長とともに化けるかもしれませんね。
おもしろいのが、ゼル帝がその場に居合わせた悪魔バニルを親だと思ってしまったところです。
生まれた直後、最初に見たバニルを親だと思ってしまったのでしょうかね。
「ゼル帝をとられたぁ!!」とわめくアクアにはちょっと同情しました。
新たなぶっ飛びキャラ、セシリー登場
今作では、強烈なキャラクターが登場します。
アクシズ教団アクセル支部の責任者である、セシリーという女性。
カズマが「この人を見ているとアクアが二人に増えた感じがする」と言うだけあって、かなりイカレています。
羊を丸飲みするほど巨大な『ジャイアントトード』の子どもであるオタマジャクシを、金魚すくいの代わりにするようなセシリーのイカレっぷりには、なぜか爽快感を味わえました。
とんでもないクズなのに、とんでもなくクセになりますよ。
にぎやかだけど危険なアクア祭り
アクア祭りの露店は、いろいろとぶっ飛んでましたね。
さきほどのセシリーの「オタマジャクシすくい」をはじめ、「女神エリス様人形を的にした射的」や「幸運の女神であるエリス様本人に店番をさせた、絶対に当たらない当たりくじ」など、エリス教徒が悲鳴をあげるものばかりでした。
それでも、アクアの一生懸命な姿に応えるように、カズマが焼きそばで屋台を盛り上げていたのにはほっこりしましたし、「お祭り感」を強く感じさせてくれました。
ダクネスVSめぐみん 三角関係のゆくえ
作者さんは、「ハーレム物語をこの作品では過度な期待をしないように」と言っています。
しかし、それでもカズマ・めぐみん・ダクネスの三角関係のゆくえは気になるところ。
めぐみんはカズマのことが好きと明言していますし、ダクネスも今作でついにカズマのほっぺにキスをするまでの関係になりました。
その上、たまにめぐみんとダクネスがカズマをめぐってバチバチしているように、お互いがカズマに好意があることをわかっています。
泥沼展開も期待したいところですが、この作品でそれをしてしまうと世界観が崩れてしまうかもしれませんね。
おそらくは、カズマは誰ともくっつくことなく、みんなと仲良く過ごすことになるのではないでしょうか。
それでも、この先の甘酸っぱい青春物語には期待しています。
感動、女神エリスの努力が報われた日
感動場面でさえギャグに変えてしまう「このすば」ですが、今作は本当に感動するシーンがあります。
それは、盗賊娘クリスに扮したエリス様が、二人の少女から紫色の花を受け取るシーン。
女神エリスはこれまでたった一人で、誰にも知られることなく民のために頑張ってきました。
その頑張りがちゃんと民に届いているということを知り、目の端に涙をためていたのには胸打たれました。
小さなエリス信者たちがエリス様に渡した紫色の花の名前が「クリス」というのも乙な感じでした。
真面目な人や、まともな人が報われない「このすば」という世界において、ちゃんと努力が報われた女神エリス様の今後の活躍に期待します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この素晴らしい世界に祝福を! 8 アクシズ教団VSエリス教団【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
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